2リッターエンジンで「600馬力超え」! 爆速「“4WD”スポーツカー」がスゴい! 全長4.8m“ワイドボディ”に画期的「“直4”パワトレ」搭載! 専用装備も満載のメルセデスAMG「C 63 S E PERFORMANCE」とは?

メルセデスAMGの象徴「C 63」が劇的進化を遂げました。V8エンジンを捨て、F1由来の技術を注ぎ込んだ最新型は、一体どんなモデルに仕上がっているのでしょうか。

排気量は半分でも出力は大幅向上! F1技術満載の「C 63」

 メルセデスAMG「C 63」といえば、小柄なボディに溢れんばかりのパワーを秘めた大排気量V型8気筒(V8)エンジンを押し込んだ、”モンスターセダン”の代名詞的存在でした。

 特に2007年に発表され、日本には2008年に導入された初代(W204型)の6.2リッターV8エンジンによる豪快な走りは、今なお伝説として語り継がれています。

 しかし現行モデルの「C 63 S E PERFORMANCE」は、その象徴であるV8と決別。F1由来の技術を注ぎ込んだ、プラグインハイブリッドへと変貌を遂げました。

 最大の衝撃は心臓部です。従来のV8エンジンから一転、排気量2.0リッターの直列4気筒ターボに、電動化技術を組み合わせたユニットへと切り替えました。

2リッターエンジン搭載車として世界最高レベルの性能を誇る「C 63 S E PERFORMANCE」
2リッターエンジン搭載車として世界最高レベルの性能を誇る「C 63 S E PERFORMANCE」

「排気量ダウンで大丈夫か?」という懸念は、そのスペックを見れば吹き飛びます。この2.0リッターエンジンは、エンジン単体で最高出力350kW(476ps)を発生。2.0リッター直列4気筒としては驚異的な高出力を実現しています。

 これはF1由来の「エレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャー」を採用したことによるもので、電気モーターがターボ軸を直接駆動し過給の立ち上がりを速めることで、アクセル操作に対するレスポンス向上を狙っています。

 さらにリアには、定格出力80kW(最大出力150kW)のモーターと2速ミッション、LSDを一体化した「EDU」を搭載。

 システム総合出力は驚愕の680ps、トルクは1020Nmを誇ります。0-100km/h加速は3.4秒(欧州参考値)とされ、ハイパフォーマンスセダンとして突出した加速性能を備えています。

 エクステリアも獰猛です。ボディサイズは全長4835mm×全幅1900mm×全高1455mm、ホイールベースは2875mm。専用エアロやフェンダーの装着により、全長・全幅を80mm拡大したほか、ホイールベースも10mm延長されています。

 筋肉質なフェンダーとボンネットのエアアウトレットなどが、ただならぬ存在感を演出します。

 インテリアにはフラッグシップモデル「Sクラス」譲りの「11.9インチ縦型メディアディスプレイ」が鎮座。スパルタンな走りの中に、最新メルセデスらしい先進性を融合させました。

 車両重量は2160kg(パノラミックスライディングルーフなしは2130kg)に達しますが、前後可変トルクの高性能4WDシステム「AMG 4MATIC+」や、最大2.5度の「後輪操舵」などの制御で走りの質を極限まで引き上げています。

 価格(消費税込)は1714万円からです。さらに2025年4月には、限定50台の特別仕様車「Edition Peak(エディション・ピーク)」も発表され、こちらの価格は1824万円とされています。

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 情緒的なV8を捨て、機能的な“F1の頂点”を選んだ現行型C 63。それはエンジンのダウンサイジングという逆境を最新技術で覆した、AMGの執念の結晶といえます。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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