スバル「“5人乗り”スポーツカー」がスゴイ! 270馬力超え「水平対向エンジン」搭載&全長4.6mの“ちょうどいい”ボディ採用! 黒感強めでカッコイイ「WRX S4“STI Sport R-Black Limited”」の実力とは

スバルは、スポーツセダンの代表格である「WRX S4」に特別仕様車「STI Sport R-Black Limited」を設定しました。WRC(世界ラリー選手権)の歴史を受け継ぐ同ブランドの中核モデルで、今回はその走りと快適性をチェック。モータージャーナリスト大谷達也氏がレポートします。

「WRC直系」なのに超快適? その意外な理由とは

 スバルの歴史に詳しい“スバリスト”の皆さんであれば、WRXというモデル名が、同社が世界ラリー選手権(WRC)参戦のために開発したベース車に由来していることをご存知のはず。

 1990年にWRCへの本格参戦を開始したスバルは、95年から3年連続でダブルタイトルを獲得するほどの大活躍を示しましたが、世界的な経済環境の悪化に伴い、2008年に惜しまれつつWRCから撤退しました。

 そんな輝かしい歴史をいまに伝えるモデルが、「WRX S4」です。そう聞くと、ラリー性能を重視した荒々しいキャラクターを想像されるかもしれませんが、最新のWRX S4はハイパフォーマンスモデルであることがにわかには信じられないくらい、快適で洗練された5人乗りの4ドア・セダンに仕上がっています。

 ボディサイズは、全長4670mm×全幅1825mm×全高1465mm、ホイールベースは2675mmです。

スバルは2024年12月12日、スポーツセダン「WRX S4」に一部改良を実施するとともに、新たな特別仕様車「STI Sport R-Black Limited」を設定
スバルは2024年12月12日、スポーツセダン「WRX S4」に一部改良を実施するとともに、新たな特別仕様車「STI Sport R-Black Limited」を設定

 たとえば乗り心地は、スポーツモデルらしいどっしりとした安定感が認められるいっぽうで、路面から伝わるゴツゴツとした印象はほとんどなく、なかなか快適です。

 とりわけ、日本の高速道路などで必ずといっていいくらい目にする目地段差の乗り越えでも突き上げ感はごく軽く、滑らかに走り抜けてくれます。

 しかも、高速走行時の快適性を評価するうえで欠かすことのできないフラット感、つまりボディーが前のめりや後ろ下がりになったりすることなく、水平な姿勢をどれだけ安定して保てるかという性能に関しても非常に良好。

 しなやかな乗り心地とあわせて、長距離ドライブでも疲れにくいクルマに仕上がっているといえます。

 この「疲れにくい」という特性は、スバル車を語るうえでとても重要な意味を持っています。スバル車の走りは「安心」と「愉しさ」というふたつのキーワードに集約されます。

 ここで「疲れにくい」ことは「安心」に結びつきますし、「疲れにくい」からこそ「長距離ドライブが愉しい」とも考えられます。

 さらにいえば、スポーツドライビングを楽しむうえでも「疲れにくい」、つまり「無用な神経を使う必要がない」クルマであることは欠かせない要件のひとつといえます。

WRX S4のインテリアは大型センターディスプレイや視界の良さなど、スバルらしい機能性を維持しつつ、STIロゴ入りのレカロ製スポーツシートでドライバーを強固にホールドする(Photo:Daijiro Kori)
WRX S4のインテリアは大型センターディスプレイや視界の良さなど、スバルらしい機能性を維持しつつ、STIロゴ入りのレカロ製スポーツシートでドライバーを強固にホールドする(Photo:Daijiro Kori)

 言い換えれば、「疲れにくい」クルマ作りは、そういったスバルの「走りの哲学」から導き出されたひとつの結論といっていいでしょう。したがってWRX S4でワインディングロードを走っても、そこで得られるのは強い安心感であり、安定感です。

 コーナーに向けてステアリングを切り込んでも神経質な反応を示すことなく、落ち着いた姿勢を保ったまま峠道を駆け抜けていくことができます。

 人によっては、こういった特性を「退屈」と評するかもしれませんが、私自身はハンドリングが安定しているからこそタイヤとの対話が楽しめ、状況が許せばタイヤのグリップ力の限界まで追い詰めることができると捉えています。その意味において、WRX S4のハンドリングはとてもスポーティです。

 エンジンはスバルの伝統ともいうべき水平対向型で、ターボチャージャーを装着することで2.4リッターの排気量から最高出力275psと最大トルク375Nmという性能を引き出しています。

 ただし、375Nmの最大トルクは2000rpmという低回転域から発生されることもわかるとおり、実に柔軟で扱い易い特性も同時に実現しているのが特徴。これもまた、「安心」と「愉しさ」と両立するための設定と捉えていいでしょう。

 現行(2025年12月時点)のWRX S4はすべてスバルパフォーマンストランスミッションと呼ばれるCVTを搭載していますが、この仕上がりにも目を見張るものがあります。

 CVTというと、スポーツモデルとの相性が悪いと受けとめる向きが少なくありませんが、そこには誤解も含まれているように思います。

 なぜなら、マニュアルトランスミッション=有段ギアボックスとは異なり、ひとつのコーナーで「2速だとエンジン回転数が上がりすぎるし、3速だと回転数が下がりすぎる」ということがなく、どんなコーナーでも、また(日本の公道で認められる)どんな車速域であっても、常に最適なエンジン回転数を保って走行することが可能だからです。

 裏を返せば、エンジンの性能を最大限引き出してくれるギアボックスがCVTなのです。

 装備も充実しています。WRX S4であれば、スバルの安全装備の要というべきアイサイト、さらにはアイサイトセイフティプラスやアイサイトXを全グレードで標準装備。

 そして試乗車のSTI Sport R-Black Limitedは、まるで身体を包み込むようにサポートしてくれるRECAROシートを前席に採用。

 大型のリアウィングはオプションですが、その大胆な外観とは裏腹に後方視界を大きく妨げることのない形状はいかにもスバルらしいものです。

 スポーティーな走りを満喫できるのに、優れた安全性も備えたWRX S4は、スバルを代表するスポーツモデルといって間違いないでしょう。

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