新たな「ホンダ“NSX”」世界初公開! “初代オマージュ”の大迫力デザイン&「タイプR」の「赤い“H”エンブレム」採用! “口の字型テールライト”も特徴的! イタルデザイン「ホンダ NSX トリビュート」登場!
イタルデザインは2025年1月9日、ホンダ「NSX」に敬意を表した「Honda NSX Tribute by Italdesign(ホンダ NSX トリビュート バイ イタルデザイン)」を「東京オートサロン2026」で世界初公開しました。
初代NSXの革新性を現代に再解釈
2026年1月9日から11日まで、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「東京オートサロン2026」において、イタリアの名門デザインハウスであるイタルデザインは、「Honda NSX Tribute by Italdesign(ホンダ NSX トリビュート バイ イタルデザイン、以下NSXトリビュート)」を世界初公開しました。
本モデルは、ホンダが誇る名車「NSX」への深い敬意を込めて生み出された一台であり、単なる復刻やリデザインにとどまらない、新たな解釈によるトリビュートモデルです。
NSXは1990年に初代モデルが登場しました。当時、スーパーカーといえば扱いづらく高価で、限られた人のための存在というイメージが一般的でしたが、NSXはその常識を覆し、「誰もが日常で乗れるスーパーカー」という新しい価値観を提示しました。
アルミモノコックボディの採用や、F1で培われた技術の投入など、数々の革新的なメカニズムを備えながらも、高い信頼性と快適性を両立させた点は世界的に高く評価されました。
その後、初代NSXは2005年に生産を終了しましたが、その存在感が色あせることはなく、2016年には2代目モデルを市場に投入します。
電動化技術を積極的に取り入れたハイブリッドスーパースポーツとして登場した2代目は、先進技術と高性能を融合させた意欲作でしたが、2代目も2022年をもって生産を終了し、NSXの名は再び歴史の区切りを迎えることとなります。

今回のNSXトリビュートは、そうしたNSXの歩んできた歴史と哲学を深く理解したうえで生み出された1台であり、イタルデザインは、初代NSXが持っていた革新性とピュアなスポーツ性を、2代目NSXをベース車両としながら、現代的なデザイン言語で再構築することに挑みました。
デザイン部門責任者を務めるホキアン・ガルシア氏は、今回のプロジェクトについて次のように語ります。
「NSXは日本車の中でも象徴的な存在です。トリビュートという言葉には過去へのリスペクトという意味がありますが、私たちが目指したのは、あくまで新しいクルマでした」
懐古主義に陥ることなく、NSXのルーツを尊重しながらも、現代の感性とイタルデザインならではの自由な発想を融合させることが、このモデルの出発点だったといいます。
また、本プロジェクトはイタルデザイン主導で進められましたが、ホンダから正式な承認を得たうえで成立しているとのことです。
特にホンダのハイパフォーマンスモデルである「タイプR」にのみ使用される赤バッジをあえて採用したのは、「このクルマが特別な存在であることを明確に示すためだった」と語るとともに、「私たちにとって非常に大きな意味を持つ出来事でした」と強調します。
デザインコンセプトを一言で表すなら、「日本のエンジニアリングとイタリアのデザインの融合」だとガルシア氏は説明。
ボディ下部のブラックアウトされた部分は、パワートレインやプラットフォームといったテクノロジーや性能を象徴し、上部はイタリアンスポーツカーらしいエモーショナルな造形を担っています。
キャビン周りを黒く引き締めた処理は、ホンダのレーシング専用車両「NSX-GT」から着想を得たものだといいます。
全体のプロポーションについては、「アスリートであって、ボディビルダーではない」と表現。
非常にスポーティで感情に訴えかけるデザインでありながら、過度にマッチョにならないバランスを重視しています。
フロントフェイスは、前をしっかりと見据えた“目”を持ちながらも、威圧的になりすぎないクリーンな表情を意識しました。
前後の張り出しを強調することで力強さやスポーツ性、わずかに男性的な要素を加えていますが、軽快さは失われていません。
リアデザインにおいても、床面から後方へ自然に流れるラインを重視し、初代NSXを想起させるエアインテークやリアスポイラーを現代的に進化させており、特にウイング部分も用いた“ロの字型”のテールライトが特徴的です。
また、リアディフューザーは機能性だけでなく、視覚的なアイコンとしても大きな役割を果たしており、ガルシア氏自身も「非常に完成度が高く、インパクトのあるデザインになった」と手応えを語っています。
インテリアは、サーキット走行を積極的に楽しむオーナーを想定し、レーシング志向の思想を色濃く反映したものとなっています。
デザイン段階では複数のバージョンが検討され、最終的には購入者の要望に応じたカスタマイズも可能とされています。
「実際に使い、走らせるクルマであってほしい」というのが、イタルデザイン側の明確な意図です。
さらに、過去へのオマージュを新しい提案へと昇華するうえで最も難しかった点について、ガルシア氏は「自由に解釈できる分、正解が存在しないこと」だったと振り返ります。
それでもNSXの歴史を徹底的に分析し、多様な要素を集めて一つのカクテルのようにまとめ上げた結果、クルマ好きであれば共感してもらえる仕上がりになったと自信をのぞかせます。
最後に日本のNSXファンに向けて、「ぜひこのクルマを気に入っていただき、『NSX』として受け入れてもらえたら、とても嬉しいです」とメッセージを送りました。
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なお、生産台数は10〜15台を予定しており、想定価格は約100万ユーロ、日本円でおよそ1億8300万円とされています。
極めて希少かつパーソナルなこのトリビュートモデルは、NSXの精神を未来へとつなぐ存在となりそうです。
Writer: くるまのニュース編集部
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