ボルボ 740解説

740はボルボが1984年から1992年まで販売していたセダンです。

ボルボ760のボディはそのままに、6気筒エンジンから4気筒エンジンへの変更や各所の装備を簡略化したモデルです。240譲りの質実剛健で信頼性の高い作りのクルマで、当時幅広い世代に支持されました。

ボディサイズは全長4790ｍｍ、全幅1755ｍｍ、全高1410ｍｍと決してコンパクトなボディではありませんが、そのボディサイズからは想像もできない取り回しの良さが740にはあります。

740シリーズでは、被追突時に車両火災のリスクを低減するために、燃料タンクの位置が車体中央寄り、後部座席下側に配置されています。また、ブレーキシステムには、当時の最新技術であるABSを採用するなど、安全性を意識した先進的な装備が見られます。

搭載エンジンはガソリンエンジンが直列4気筒OHC2リッターまたは2.3リッター、ディーゼルエンジンが直列6気筒2.3リッターまたは2.3リッターターボです。トランスミッションは4速MT、4速MT(電気式オーバードライブ付き)、5速MT、4速ATが設定されていました。

740の販売終了後は同じ時期に販売されていた940が後を引き継ぎました。

ボルボ740の中古車は中古車市場でとても希少価値の高いクルマです。現在の740の中古車価格は平均で89.4万円となっています。もし740の購入を検討されている方は早めのチェックをおすすめします。