2020年に全車電動化を完了したボルボ その意図とは何か【PR】

2040年までにクライメイト・ニュートラルを実現する! ボルボが目指す電動化戦略とはいったいどのようなものなのでしょうか。

2020年11月 ボルボは全てのモデルで電動化を完了させた

 2020年8月、ボルボ・カー・ジャパンは突如「年内にボルボの全ての国内販売モデルから内燃機関のみの車両を無くし、全てのモデルをプラグインハイブリッドもしくは48Vハイブリッドとすることで、電動化への第一段階を完了します」と発表しました。

ボルボの電動化モデル V90 B6 R-Design(2021年モデル)

 実際2020年12月現在で、既にボルボは全ての車両で電動化が完了しています。

 電気自動車しか生産していないメーカーを除き、全てのモデルを電動化させたブランドはまだありません。なぜボルボだけ電動化を急ぐのでしょうか? 

 ひとつだけ確かなことがあるとすれば、「2040年までにクライメイト・ニュートラル(二酸化炭素を出さない社会)を実現する」という方針を打ち出すなど、ボルボは電動化に対して意欲的なことです。

世界で進む二酸化炭素排出規制 2025年にエンジン車販売禁止を目指すと発表した国も

V90 B6 R-Designのインテリア 48Vハイブリッド搭載モデル

 世界規模で見ると、多くの自動車メーカーは「法規的に決まったことなので二酸化炭素の排出を規制する」という流れだけれど、ボルボだけは自主的&ドンドン前に進もうとしているように思います。ボルボの母国であるスウェーデンの方針なのでしょうか。 

 興味深いことに、現在世界で最も電気自動車の販売シェアが大きいのは、スウェーデンの隣国であるノルウェーです。

 ノルウェー道路連盟(NRF)が2019年に発表した電気自動車販売シェアを見ると、何と2019年で42.4%にまで達しています。2018年の時点では31.2%でしたから、約30%の増加。

 これは2016年6月に、ノルウェー労働党が2025年に新車をすべてゼロエミッションにすることを目標とする、と声明を発表したことによる動きが要因ですが、いずれにせよ世界で最も早いタイミングでエンジン車の全廃を打ち出してます。

 皆さんもご存知の通り、ボルボの母国であるスウェーデンはノルウェーの隣国。その価値観についても近いものがあるのです。

自然と人との共存 二酸化炭素を出さない社会の実現に向けて

XC40 Recharge Plug-in hybrid T5は電気のみでの走行も可能にしたPHEVモデル

 なぜボルボは全てのモデルラインアップを電動化するという、普通なら重大極まりない決断を決めたのでしょうか? このことをボルボの広報担当者に聞いてみるとこのような答えが返ってきました。

「ボルボの母国であるスウェーデンの人々は、昔から豊かな自然環境のもとで、自然と共存しながら生きてきました。つまり、自然は大切にすることが当たり前だという文化が国民たちにはあるのです。

 そんな文化のため、国民は『クライメイト・ニュートラル』を実現したいと考えています。ボルボとしてはその声に精一杯応えたい、というのが主な方針です。

 もちろん、空気や水をはじめとする環境のことを考えなければいけないのは、地球に住む私たち全員に対しても同じことが言えると思います。

 そう言った意味でも、クライメイト・ニュートラルを実現するためのボルボの全車電動化は、自然な流れなのかもしれません。」

>>VOLVOのことをもっと詳しく知る![オフィシャルサイトへ]

ボルボの電動化モデルを写真でチェック!【32枚】

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