ミシュランタイヤ3銘柄を徹底比較試乗!「トータル・パフォーマンス」性能をSUV3台で体感してみた【PR】
「乗り心地/静粛性を高めたい」のならMICHELIN PRIMACY SUV+がおすすめ!
続いて試乗するのは「PRIMACY SUV+」です。これまでミシュランはSUVユーザー向けにM+S(泥と雪に対応)タイヤを用意していましたが、「国産SUVの約8割がサマータイヤ装着」(※)という調査結果を踏まえ、よりオンロードに優れたタイヤとして開発されました。
(※2022年現在)
「PRIMACY SUV+」は、特に「乗り心地/静粛性を高めたい」と考えるユーザーにおすすめです。このタイヤは、騒音エネルギーを低減させ静粛性をより高める専用ブロックデザインや、SUVで不安に感じるコーナリング時のグラっとした傾き/直進時のフラつきを防ぐスタビリ・グリップ・サイプを採用しています。
「PRIMACY SUV+」はマツダCX-5(2.0Lガソリン車)に装着。タイヤサイズは225/55R19です。
試乗前にタイヤを見ると、トレッドパターンにSUV感はないものの、サイドウォールにはSUVの力強さがさりげなく表現されたデザインになっています。
【一般道編】ノイズがほぼ聞こえないレベルの静粛性能
一般道を走ると、ステアリングの操舵力に大きな変化はありませんが、それよりもステアリングに関連するベアリングを精度の高いモノに交換したかのような抵抗感の少なさと滑らかなフィーリングに驚きます。
操舵に対する穏やかなGの立ち上がりはそのままに、ステアリング切り始めの応答遅れが減ったことでクルマの一体感が増しています。
乗り心地については、路面が変わったのかと錯覚するくらい優しくなリました。路面からの入力や、細かい凹凸の吸収性の高さなど「サスペンションセットを変えたの?」と思ってしまうくらいの変化です。
ノイズについては常用域の速度ではほぼ聞こえないレベルで、相対的にエンジンノイズが気になってしまったくらいです。
【高速道路編】高い直進安定性能と転がりの良さを実感する
高速道路では一般道の印象と大きくは変わりませんが、例えるなら電動パワーステアリングの乗数やサスペンションのバネレート、減衰力を少しだけ引き締めたかのような落ち着きと安心感がプラスされています。
ステアリングのセンター付近がドシーっとして「運転支援いらず」と感じるくらいの直進安定性の高さや、しっとりとした足の動きとゆっくりと凹凸を吸収する乗り心地などは「さすがコンフォートタイヤ!」といったお手前。
一方、車線変更時の狙った通りの反応やロールのおさまりの良さなどは、挙動変化がゆっくりなスポーツタイヤと言った印象でした。また、驚くべきはアクセルオフ時に惰性でスーッと走る転がりの良さはエコタイヤ並みと言っていいでしょう。
【ワインディング編】コンフォート系タイヤにありがちなモヤっとした印象はゼロ!
ワインディングでは「これって本当にコンフォートタイヤ?」と思うくらいビシッと走ります。
もちろん、スポーツタイヤのような俊敏性やダイレクト感はありませんが、グラっと傾くようなトレッドのヨレや動きはないし、挙動変化もゆっくりなだけでコーナリングの一連の動きには連続性があります。グリップは路面に吸い付く感じはありませんが、サラッとしているのに確実に路面を捉えているグリップ力はステアリングを通じて伝わってきます。
つまり、穏やかだけど一体感が高いハンドリングなわけです。一般的にはコンフォートタイヤは快適性/静粛性を重視するがゆえにハンドリングはモヤっとした印象ですが、PRIMACY SUV+には当てはまらず。個人的には「柔らかいのに骨太なコンフォートタイヤ」と呼びたくなりました。