全国平均は上がっているのに… なぜ山口県は「横断歩道で止まらない」のか? 知事が「最下位脱出」を掲げ動画を投稿、背景は?

信号機のない横断歩道での一時停止率について、JAFの最新調査で山口県が全国平均を大きく下回る34.3%まで急落したことがわかっています。全国的にマナーが向上する中、山口県だけ数値が悪化したことをうけ、村岡知事が「最下位脱出」を掲げた背景を山口県に取材。さらにJAFの調査結果についてJAFの広報にも話を聞いています。

JAF調査の全国平均は過去最高の56.7% なぜか山口は年々減少?

 JAF(日本自動車連盟)が2016年から調査を行っている「信号のない横断歩道での一時停止」の2025年度版となる調査結果が公表されています。

 調査を開始した2016年時点では全国平均はわずか7.6%でしたが、2017年8.6%、2018年17.1%と、毎年増え続け2021年にはついに30%を超えて30.6パーセントに。

 10回目となる2025年では全国合計6647台を調査し一時停止した台数は3,528台で全体の56.7%と過去最高の結果となりました。

 ところで、全国平均が年々上がっているのに対して、年々、急激に下がっているのが山口県です。そんな事態に対して山口県知事が動きました。

 また、JAF調査の結果が広く普及したことも関係したのか、警察による横断歩行者等妨害等違反の取り締まり件数は、2016年頃が11万件だったのが2020年には2.5倍以上に急増。

 以降も増え続け、2024年は全国で32万件以上の取り締まりが行われました。

 取り締まり強化によって一時停止率は大幅に向上し、ドライバーの意識変化が事故防止に大きく貢献している可能性が高いと考えられます。

 しかし、横断歩道での死亡・重傷者数は2024年に増加。全国の平均停止率は56%を超えていますが、言い換えれば半数近くが停止していないことになります。

 理想はすべてのクルマが一時停止することですが、最初が7.6%だったことを考えると10年間でかなり劇的な変化と言えそうです。

 ところで、全国平均が年々上がっているのに対して、年々、急激に下がっている県があります。

山口県知事が自ら発信!(画像提供:山口県庁広報広聴課)
山口県知事が自ら発信!(画像提供:山口県庁広報広聴課)

 本州の西の端に位置する山口県です。ついに今年は大阪を下回って34.3%と、全国最下位になってしまいました。

 なお、山口県や山口県警察は一時停止率が減少傾向にある要因について「不明」だといいます。

 そうしたなかで、このゆゆしき事態を打開すべき立ち上がったのは、山口県知事をつとめる村岡嗣政氏です。

 12月10日、自身のSNSで短い動画を公開しました。動画の中で村岡知事は「みんなで止まって最下位脱出!」と呼び掛けています。

 なお山口県庁広報広聴課は、動画の経緯について次のように説明しています。

「JAFの調査結果で全国最下位という数字を目の当たりにし、知事自身が『何とかしなければ』となりました。庁内で調整した広報案件というわけではなく、知事がまず個人のSNSで発信したところ、予想をはるかに超える反響があり、私たち職員もその広がりに驚いている状況です」

山口県知事が自ら発信!(画像提供:山口県庁広報広聴課)
山口県知事が自ら発信!(画像提供:山口県庁広報広聴課)

 ちなみに2024年の最下位は富山で31.6%でしたが、2025年の富山は60.9%と2倍近くに激増しています。

 同じく30%台である北海道、福井、茨城は2025年もほとんど向上していません。

 やはり、「全国最下位」という結果が原動力となったのでしょうか。

 山口も来年は富山のように最下位から脱出し、全国平均を上回る良い結果が出せることを山口県出身の筆者は心から願っています。

 またJAFは「山口県知事のSNSについてはJAF山口支部にも共有し、自治体や県警と連携し取り組んでいただくよう伝えたいと考えております」とコメントしています。

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