ヤマハのスーパースポーツバイク「YZF-R1」 MotoGPで培った技術は最初に「YZF-R1」へ
今後のYZF-R1理想形は平野PLの頭の中に
――今後、YZF-R1をこうしていきたいという理想があれば教えてください。
平野PL:それはここでは言えません(笑)でも、ライダーの五感にうったえるデザインと機能性能を追求していきたいのは確かです。ヤマハのMoto GPマシン「YZR-M1」は理想のひとつですし、そういう世界観をYZF-R1にもっと取り入れ、シンクロさせていきたいですね。
これまでもそうでしたが、Moto GPの世界で培った技術やノウハウはまず最初にYZF-R1へ落とし込まれ、それがさらに他のモデルへと流用されていく。そうやって新しい時代を切り開くフロントランナーの役目を担っているのがこのモデルです。新しいチャレンジには必ず起点があるわけですが、そのチャンスに最も恵まれ、若手エンジニアの育成にも大きく貢献しています。
YZF-R1に関わっている社員はみんな生粋の技術者なので、アイデアにはキリがありません。これからのモデルにも期待していてください。