トヨタ斬新「センチュリー」初公開へ! ド迫力の“SUVボディ”に新たな「画期的パワーユニット」搭載! 全4台の「オリジナル車両」が箱根駅伝に登場!
トヨタは2026年1月開催の第102回箱根駅伝において、大会運営に使用する提供車両をすべて電動化すると発表しました。BEVやFCEV、HEVを用途に応じて投入し、低炭素燃料も採用することで、環境負荷の低減と実用性の両立を図ります。
箱根駅伝で走るトヨタの新たな提供車両を発表!
トヨタは12月22日、2026年1月に開催される「第102回箱根駅伝」において、大会運営に使用する提供車両をすべて電動化すると発表しました。
BEV(電気自動車)やFCEV(燃料電池車)、HEV(ハイブリッド車)を用途に応じて適材適所で投入するほか、燃料面でも低炭素ガソリンを採用。これにより、車両由来の排出ガスやCO2排出量を大幅に削減することを目指します。

100年以上の歴史を誇る箱根駅伝は、日本の正月を象徴するスポーツイベントのひとつですが、その舞台裏では、選手や関係者を支えるために多数の車両が稼働しています。
トヨタは長年にわたり大会をサポートしてきましたが、今回は「選手にやさしく、地球にもやさしい大会」を明確なコンセプトとして掲げ、箱根路を電動化技術の実証フィールドに選びました。
この取り組みは、単なる協賛車両の刷新にとどまらず、トヨタが進めるカーボンニュートラルへの挑戦を社会に可視化する試みといえるでしょう。
なかでも注目されるのが、大会専用のオリジナル車両として投入される4台のFCEV車両です。
その中心的存在となるのが、大会本部車として使用される「センチュリー(SUV)」のFCEV仕様です。
センチュリーSUVは、2023年に登場した比較的新しいモデルですが、その思想の根底には、トヨタのフラッグシップとして受け継がれてきた哲学があります。
1967年に初代が誕生したセンチュリーは、長らくセダン専用モデルとして日本の要人送迎を担ってきました。
しかし時代の変化とともに、後席の快適性に加え、多様な使用環境への対応力が求められるようになりました。
そうした背景から誕生したセンチュリーSUVは、伝統的な「おもてなし」の思想を継承しながら、より高い視点、優れた乗降性、そして走破性を備えた新たなフラッグシップとして位置づけられています。
パワートレインにおいても、その思想は一貫しています。市販モデルでは、従来のV型8気筒エンジンに代えて、環境性能と静粛性を重視した3.5リッターV型6気筒エンジンとモーターによるハイブリッドシステムを採用。
しかし今回の大会向け車両では、さらに踏み込み、燃料電池システムを搭載するFCEV仕様へと進化しました。
水素と酸素の化学反応によって発電し、その電力でモーターを駆動するFCEVは、走行中にCO2を排出しないだけでなく、振動やエンジンノイズを極限まで抑えられる点が大きな特長です。
これは、センチュリーが長年培ってきた「静かで快適な移動空間」という価値観と極めて高い親和性を持っています。
日本を代表するショーファーカーであるセンチュリーに、水素をエネルギー源とする燃料電池システムを組み合わせることで、最高級の快適性と究極の環境性能を両立。
走行時の静粛性は非常に高く、排出されるのは水のみというクリーンさは、沿道で声援を送る観客や、過酷な条件で走る選手への配慮としても大きな意味を持ちます。
さらに、レースの模様を間近で伝える共同カメラ車にはFCEV仕様の小型トラックを採用。
そして同じくオリジナル車両として、競技者や関係者を輸送する「コースター」や「グランエース」にも燃料電池車が投入されます。
長距離を連続して走行し、停車時間が限られる大会運営において、水素の短時間補給という特性は大きな強みとなります。
加えて、緊急対応や医療用途にはBEVの「e-Palette」を導入するなど、用途に応じた電動車両の使い分けも徹底されています。
これらはいずれも展示用のコンセプトカーではなく、実際の大会運営を支える“現場のクルマ”であり、トヨタが掲げるマルチパスウェイ戦略をそのまま公道で体現する存在です。
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日本有数のスポーツイベントである箱根駅伝を舞台に、トヨタは電動化における現実的な解を示しました。
BEVに限らず、FCEVやHEV、さらには低炭素燃料までを含めた多様な選択肢を組み合わせることで、環境負荷の低減と高い実用性を両立しています。
なかでもセンチュリーSUV FCEVは、ラグジュアリーとカーボンニュートラルが共存できることを強く印象づける一台です。
今回の発表は、トヨタの電動化戦略が次のフェーズへと進んだことを象徴する出来事といえるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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