日産が「斬新スカイライン」初公開へ! ド迫力“シルビアエンジン”搭載「サニー」も復活! 「旧車スタイル」×手作りボディの「カスタムマシン3台」をTAS26で披露へ

日産グループの日産・自動車大学校は、「東京オートサロン2026」の出展概要を発表しました。5校のうち、愛知校と京都校の2校の学生が手掛けた3台のカスタムカーを公開します。

「ニューマンスカイライン」「サニークーペ」「ブルーバード」往年の名車ズラリ

 日産は2025年12月19日、グループの日産・自動車大学校が、2026年1月に開催されるカスタムカーの祭典「東京オートサロン2026」出展すると発表し、展示車両の概要を公開しました。

 愛知校と京都校の2校の学生が手掛けた、3台のカスタムカーを公開します。

斬新「スカイライン」初公開!(画像提供:日産・自動車大学校 京都校)
斬新「スカイライン」初公開!(画像提供:日産・自動車大学校 京都校)

 日産・自動車大学校では毎年、車体系(板金・塗装)課程に在籍している学生が、授業の集大成としてカスタムカーを製作し、東京オートサロンに出展しています。

 今回披露されるのは愛知校カーボディーマスター科の「Re30 スカイラインシルエット」、京都校カスタマイズ科の「MARCH Eloura(マーチエルーラ)」「Sunny Skyline(サニースカイライン)」の3台です。

 Re30 スカイラインシルエットは、名称の通り、日産を代表する高級スポーツモデル「スカイライン」のうち、1981年から1985年にかけて販売された6代目(R30型)をベースにしています。

 通称「ニューマンスカイライン」と呼ばれるR30型はレースにも参戦しており、なかでも当時存在したレース車両カテゴリのひとつ「スーパーシルエット(シルエットフォーミュラ)」では、迫力のある見た目と輝かしい結果を残したことでファンを魅了しました。

 スーパーシルエットは市販のR30型をベースとしつつも、ワイドボディや大型エアロの取り付け、高出力エンジンの搭載などで武装した、いわば「ガワ(シルエット)だけ市販車」という改造車のカテゴリとなります。

 Re30 スカイラインシルエットは、「再び、あの時のスーパーシルエットを」をコンセプトに、このマシンを4ドアボディのバージョンで再現したもので、車名の「Re」とは「Reborn」(再び、80年代の活気ある車を)と「Respect」(尊敬・敬意)、「Remake」(私たちが作り直す)という想いが込められています。

 当時を知る50代・60代にとっては懐かしい提案となるとともに、当時の衝撃を知らない若い世代にも伝えたいという願いが込められ、製作されました。

 エクステリアは、スーパーシルエットマシンの“本家”を強くリスペクトしたもので、赤と黒をオマージュ。赤色にはラメを加え、現代的な魅力も+しています。

 大迫力を生み出した巨大なフロントスポイラーはFRPで製作。前後フェンダーも拡幅を図りました。また、ベースはR30型の4ドアとなっていますが、大幅に拡幅しつつもリアドアの開閉機能は残しており、干渉することなく実用性も持たせています。

 インテリアは極力純正を残しており、フロアマットはブルーのシートが目立つようにデザイン性のある柄をオーダーメイドし、こだわりのある雰囲気に仕上げています。

 マーチエルーラは、日産が販売していたコンパクトカー「マーチ」(K13型)をベースに、キャッチコピー「時代を超えて輝く1台」のもと、かつての日産「パイクカー」シリーズのようなノスタルジーな雰囲気と、スポーティさを併せ持つモデルに変身しました。

 ターゲットはレース観戦をきっかけにマニュアル免許を取得した、20代〜30代の夫婦の女性が街乗りで使えるセカンドカーというもので、同校カスタマイズ科としては初の女性向け車両だといいます。

 ベース車両は京都校が所有するK13型マーチのうち、過去の卒業生(2期生)が製作した「イタルマーチ」に加え、日本の乗用車としていち早く女性向けモデル(ファンシーデラックス)を設定した「ブルーバード」(312型)も用いました。

 マーチの車体にブルーバードの意匠を用いるという、技術的には難しいものですが、FRPを用いてパーツを型取りするなどし、前後を大幅に変更。丸目2灯ライトやブルーバードの特徴的なグリルを備えたほか、リアハッチにトランク形状をもたせて再現しています。

 ボディカラーは学生が考案したオリジナルツートンカラーの「Sky Mirage」(スカイミラージュ)を採用。ボディ全体をブルー、ルーフ部分はホワイトにすることで、青空の中を雲が優雅に泳ぐようなイメージを表現しました。

日産京都校が手掛ける「サニースカイライン」(画像提供:日産・自動車大学校 京都校)
日産京都校が手掛ける「サニースカイライン」(画像提供:日産・自動車大学校 京都校)

 サニースカイラインは、名称の通り、「サニー」と「ハコスカ(3代目スカイライン)」を融合させたカスタムカーです。

 1960年代に登場した初代サニーは、エントリーモデルとしてラインナップされる一方、ファストバッククーペ(KB10型)は、軽快な走りなどからスポーティなイメージを与え、若者を中心に人気を獲得しました。

 かつて同校の1期生は、この初代サニーをベースに、旧車のスタイリングと現代らしいパワフルなスペックを持ち合わせたカスタムカーを製作。大きな反響がありました。

 教員の間でもこの1期生のサニーを復活させてほしいという声が上がっており、往年の名車であるハコスカとサニーを輝かせたいという想いで誕生しました。

 キャッチコピーは「あの頃の輝きをもう一度」。45〜55歳のクルマ好きの男性が趣味車として所有できることをイメージしています。

 1期生のサニーをベースにしているため、すでにワイドボディ化やFRスポーツカー「シルビア」(S15型)に搭載される2リッタースポーツエンジン「SR20DE」が搭載されています。

 これをベースにハコスカの「顔」を取り付けるとともに、メッキバンパーやドアミラーを採用。内装も木目調パネルに作り変えるなど、懐かしさとモダンさ、高級感をもたせ、コンセプトである「サニーとハコスカの面影を残しながら現代風に」を体現しました。

 ボディカラーは学生が考案したオリジナルカラー「トーマレッド」を採用。サニーとハコスカでは貴重だったレッドを採用し、特別感のあるクルマに仕上げました。最終的には車検に適合させ、公道走行を目標としています。

※ ※ ※

 東京オートサロン2026は、2026年1月9日から11日まで、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されます。

【画像】超カッコイイ! これが日産校の「斬新スカイライン」です! 画像で見る(30枚以上)

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Writer: くるまのニュース編集部

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