トヨタ新「ハイエース」が凄い! “20年以上ぶり全面刷新”まもなくか! 2種類の「カクカクボディ」&“複数パワトレ”採用も示唆! アレンジ豊富な「めちゃ広ッ車内」もイイ! コンセプト披露で「次期型」に期待高まる!
電動化や物流改革が進む現在、商用車にも新たな価値が求められています。「ジャパンモビリティショー2025」で世界初公開されたトヨタ「ハイエース コンセプト」は、その未来像を示すモデルとして大きな注目を集めています。
商用バンの王様「ハイエース」―高まる新型への期待
近年、国内自動車産業は電動化と物流改革をめぐる議論がますます活発になっています。
特に首都圏では配送需要の増加に加え、脱炭素に向けた取り組みが本格化し、「次世代の商用モビリティ」がどのような姿になるのか、多くの関係者が注目しています。
そうした流れの中、2025年10月末から11月頭に東京ビッグサイトで開催された「ジャパンモビリティショー2025」は、まさに現在の変革期を象徴するイベントとなりました。

国内外のメーカーが最新技術を披露するなかで、大きな話題をさらったのがトヨタが世界初公開した「ハイエース コンセプト」です。
「ハイエース」といえば、1967年の初代登場以来、半世紀以上にわたり商用バンの代名詞として愛用されてきた存在です。
2004年に日本市場向けとして発売された5代目「200系」は、登場から21年経った現在でも現役の主力モデルであり、用途に応じた豊富なサイズ展開によって配送業者からキャンパー、アウトドア愛好家まで幅広いユーザーに支持されています。
2024年には改良モデルが導入され、2025年2月には特別仕様車「スーパーGL“DARK PRIME S”」も登場するなど、20年以上を経てもなお衰えない存在感を示しています。
一方、海外では2019年に大型化・高安全化を実現した6代目「300系」が投入され、日本ではその系譜を受けた「グランエース」が高級バンという新たな領域を切り開きました。
しかし、国内の商用需要を担う主役は依然として200系であり、その“次”がいつ姿を現すのかは長年の焦点となっていました。
今回披露されたハイエース コンセプトは、まさにその問いへの一つの答えとして位置づけられています。
会場で目を引いたのは、直線的で端正なフォルムです。2023年のショーで発表された電動商用バン「KAYOIBAKO」のデザイン哲学を発展させ、無駄をそぎ落とした“箱の美学”を体現したスタイルは、実用車の道具としての強さを保ちながら、現代的なミニマルデザインの洗練を兼ね備えています。
ロールーフとハイルーフの2タイプが展示されており、前者は現行200系を思わせる街中で扱いやすいサイズ感、後者は海外モデル300系の雰囲気に近い堂々としたプロポーションで、それぞれ市場ごとのニーズに対応した方向性が示されています。
パワートレインについては具体的な数値こそ明かされていないものの、バッテリーEV(BEV)を軸にしながらも、ガソリンやハイブリッドなど複数方式に展開可能な設計を採用したといいます。
物流現場では電動化の必要性が語られる一方で、航続距離や導入コストの課題も残っています。
そのため、地域や事業規模に応じて最適な仕様を選べるというのは、働くクルマとして大きな強みになると感じられます。
室内空間も大きな進化が見られました。ダッシュボードはトヨタの新商用シリーズ「COMOS-X」と共通のテーマで構成され、操作系はシンプルに整理されています。
中央にはデジタルディスプレイを採用し、スクエアかつ広大な車内空間を、用途ごとにモジュールを付け替えられる構造は、配送業務から整備業、さらにはキャンピング仕様まで幅広く対応できる柔軟性を備えています。
外装・内装に使用される素材にも耐久性と環境性能が両立されており、「長く使える道具」であるというハイエース本来の哲学が息づいています。
トヨタの担当者は今回のモデルについて「スタディモデルであるものの、市販化を強く意識した提案」と説明しており、実車を前にした来場者からは期待の声が多数聞かれました。
働く現場を支えてきたハイエースが、これからの時代にどのような姿で再び登場するのか。その動向は国内のみならず、世界の商用車市場においても注目されています。
時代が求める利便性と持続可能性を両立しながら、ハイエースはまた新たな価値を提案しようとしています。
Writer: くるまのニュース編集部
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