斬新「“四駆”ミニバン」26年発売へ! “アルファード超え”大柄ボディ&「めちゃ豪華内装」の“3列6人/7人乗り”仕様! 「600馬力超え」のパワトレも凄い! めちゃ光る“ド迫力顔”のジーカー「009」とは?
2025年のEV市場は高級ミニバン領域でも活気づきつつあります。「ジャパンモビリティショー2025」では、中国発のプレミアムEVブランド「ジーカー」が日本初披露され、大型EVミニバン「Zeekr 009」が来場者の注目を集めました。フォロフライが販売を担い、2026年の導入を予定しています。
豪華な快適キャビン×スポーツカー級スペック
2025年に入り、自動車業界ではEVシフトが改めて加速しています。特に、国内でも大容量バッテリーを搭載したプレミアムEVへの関心が高まり、輸入ブランドの動向が注目されています。
そうしたなか、東京ビッグサイトで開かれた「ジャパンモビリティショー2025」で、日本市場に新風を吹き込む一台として日本初公開されたのが、フォロフライが取り扱う「Zeekr(ジーカー)009」です。中国発の新興プレミアムEVが、ついに日本に本格上陸を果たした瞬間でした。

ジーカーは、中国の大手自動車グループ・ジーリー(吉利汽車)が2021年に立ち上げたブランドです。
ジーリーはすでにボルボやロータスといった欧州の名門メーカーを傘下に収め、世界的規模でEV開発力を高めてきました。
その中でジーカーはプレミアムEVに特化した新世代ブランドとして位置づけられており、009はMPV領域を担うフラッグシップモデルとなっています。
今回日本で披露されたジーカー009は、国産車に直接的なライバルが存在しない、いわば未開拓の「高級EVミニバン」ジャンルに属します。
日本での販売は京都に本社を置くフォロフライが担当し、まずはタクシーやハイヤーといった法人需要を中心に展開する方針です。
2026年の正式導入を予定しているものの、ショー会場ではその圧倒的な存在感に来場者が足を止めていました。
ボディサイズは全長5209mm×全幅2024mm×全高1812mm、ホイールベースは3205mmと、トヨタ「アルファード」(全長4995mm×全幅1850mm×全高1935-1945mm、ホイールベース3000mm)より全高は低いものの、全体のボリューム的には大きく、まさに“モビリティラウンジ”と呼ぶにふさわしいスケールです。
車体にはジーリーグループが推進する「SEAプラットフォーム」が採用され、車種ごとにホイールベースや搭載ユニットを最適化できるモジュラー構造が活かされています。
この技術により開発の柔軟性が高まり、結果として高い品質とコスト最適化が両立されているのです。
外観デザインは、ミニバンでありながら未来的でシャープな印象を受けます。ガソリン車に必要なエアインテークを廃したEVらしいフロントフェイスには、154個ものLEDを並べた独自のライトシグネチャーが組み込まれています。
さらに、スウェーデンのデザイン拠点が設計を担当したこともあり、外観には北欧のミニマルデザイン思想が色濃く反映されています。
空力性能はCd値0.27と大型車としては極めて優秀で、エアロダイナミクスの追求が快適性にも貢献しています。
車内に入ると、上質さと先進性を兼ね備えた空間が広がります。中央の大型ディスプレイを中心に整理されたインテリアはすっきりとしており、3列6人または7人乗りというレイアウトは家族用途だけでなく、VIP送迎やビジネスユースも想定した仕立てです。
航空機のファーストクラスを思わせるシートは最大12cmの厚みがあり、柔らかなナッパレザーで包まれています。
ヒーター、ベンチレーション、マッサージが標準装備され、長距離移動でも疲れにくい環境を実現しています。
快適装備の充実ぶりも特筆すべき点です。天井には15.6インチのスクリーンが格納され、20基のスピーカーを備えるヤマハ製サラウンドシステムと組み合わせることで、映画館さながらの没入感あるエンターテインメント空間を提供します。
大面積のパノラマガラスルーフが開放感を与え、日常を超えた移動体験を生み出しています。
安全装備についても最新の技術が投入されています。自動緊急ブレーキや車線維持支援、アダプティブクルーズコントロールといった先進運転支援機能に加え、360度カメラや自動駐車システムも採用されており、都市部での取り回しを大きく助けてくれます。
大型EVであっても安心して扱えるよう、多面的なサポートが組み込まれている点は、日本のユーザーにとって重要な魅力となりそうです。
パワートレインは前後にモーターを配置する4WDのデュアルモーター方式で、最高出力612PS、最大トルク693Nmというスポーツカー並みの性能を誇ります。0-100km/h加速は4.5秒と、ミニバンの枠を超えた俊敏さを見せます。
搭載バッテリーはCATLの第3世代CTP技術を用いたNCMバッテリー「Qilin」で、140kWhという大容量により最大822kmの航続距離を確保しています。
国内の充電環境を踏まえ、日本の急速充電規格「CHAdeMO」に対応している点も実用面では大きな強みです。
参考価格は税別で1300万円とされ、まさにプレミアムEVらしい価格帯ですが、それに見合う高性能と快適性を備えています。高級ミニバン市場が成熟している日本において、EVならではの静粛性と力強さ、そして豪華な装備を兼ね備えたジーカー009がどのように受け入れられるのか、今後の動向が注目されます。
フォロフライはまず法人向けに展開し、その後一般向けへの広がりも視野に入れているとのことで、この新たな選択肢が日本のモビリティにどんな変化をもたらすのか期待が高まっています。
Writer: くるまのニュース編集部
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