“軽自動車”よりも安い! 日産「“ニセ”GT-R」登場!? “格安の140万円”&なんか「小さいボディ」採用! 2.5L「V6」×MT搭載の「R35!?」独国サイトに登場
日産は2025年8月26日、2007年から18年にわたり生産してきた「GT-R(R35型)」 の生産が終了したことを発表。最終生産車のオフライン式を実施しました。式典では生産終了の理由のほか、“次のGT-R”がしっかり存在することが強調されました
140万円の「R35型GT-R」!?
2025年8月26日、日産は「GT-R」の生産を終了し、およそ18年におよぶその歴史に幕が降ろされました。
2007年に登場したGT-Rは「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフを楽しめる」をコンセプトに開発が進められたといいます。
その言葉どおり、最高出力480ps/最大トルク588Nmを発揮する新開発の3.8リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高速度300km/hオーバーという圧倒的なパフォーマンスを持つにもかかわらず、発売当初の価格は777万円と破格でした。

その後GT-Rは毎年のようにアップデートがおこなわれ、集大成となる2025年モデルでは、ベースモデルで最高出力570ps/最大トルク637Nm、高性能モデルの「NISMO」では最高出力600ps/最大トルク652Nmまで向上しています。
一方、価格も年々引き上げられ、2025年モデルでは1443万3000円〜3061万3000円となっています。
さらに、その希少性から中古車相場も高騰しており、個体によっては5000万円を超える価格で販売されているケースも見られます。
そんななか、7500ユーロ(約140万円)という現代の軽自動車のメインストリームである軽スーパーハイトワゴンよりも安い“GT-R”がドイツの中古車情報サイトに掲載され、話題を集めています。
クロアチア南部の都市ドゥブロヴニクのユーザーによって出品されたこの1台は、一見すると本物のGT-Rのようです。
しかし、ボディサイズは実際のGT-Rよりひとまわり小さく、内装の雰囲気もやや異なります。
さらに、最高出力は163psにとどまっているほか、トランスミッションも実際には存在しないはずの6速MTとなっています。
こうした点からわかるとおり、この「GT-R」はホンモノではなくレプリカです。
ベースとなるのは、1998年から2002年にかけて欧州フォードが販売していた「クーガー」です。
日本でもマーキュリーから販売されていたクーガーは、全長4699mm×全幅1769mm×全高1308mmのボディをもつ前輪駆動(FF)の4シータークーペです。
パワートレインには、自然吸気の2リッター直列4気筒ガソリンエンジンもしくは2.5リッターV型6気筒ガソリンエンジンが用意されており、今回発見されたGT-Rのレプリカは後者が搭載されています。
手ごろな4シータークーペとして登場したクーガーでしたが、欧州における販売実績は決して好調とは言えませんでした。
一方、そのスポーティなシルエットやパワートレインの信頼性に対しては定評があることから、GT-Rのレプリカベースになったものと思われます。
出品者によれば、この「GT-R」は2019年に製造され、2020年にリトアニアで登録されたものといいます。
ボディはおもにグラスファイバーによって形成されており、GT-Rの特徴であるフロントグリルや「丸目4灯」のテールライト、4本出しのマフラー、リアスポイラーなどが忠実に再現されています。
インテリアはクーガーの面影が色濃く残っており、ステアリング中央に申し訳程度に「GT-R」のエンブレムが掲げられている程度です。
なお、この「GT-R」の走行距離はわずか5000kmとなっており、内外装や機関系のコンディションは良好のようです。
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海外では「ゴジラ」の愛称で親しまれているGT-Rですが、クーガーはネコ科のピューマの英名がその由来です。
そんなクーガーをベースにしたGT-Rのレプリカは、2025年12月9日現在も次の「飼い主」は決まっていないようです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。







































































