タイヤチェーンどれがイイ? 「金属製」「樹脂製」「布製」の違いは? メリット・デメリットを解説!

12月に入り雪が降る日が多くなると、雪道や凍結している道路を走行する際に、タイヤチェーンが活躍します。タイヤチェーンには、金属製や樹脂製のほかに、布製がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?

「チェーン規制中」は装着必須! 素材や形状による違いや特徴は?

 雪道を走行するにあたって、タイヤチェーンを装着することで安心して走行できます。

 現在は、様々な素材や形状のタイヤチェーンが販売されていますが、それぞれどのような違いや特徴があるのでしょうか。

どんな「タイヤーチェン」を選ぶと良い?(画像はイメージ、 jarino47/PIXTA)
どんな「タイヤーチェン」を選ぶと良い?(画像はイメージ、 jarino47/PIXTA)

 雪道を走行する際は、基本的にスタッドレスタイヤを装着します。

 しかし、ノーマルタイヤでもタイヤチェーンを装着することで、雪道や凍結している道路を走行可能です。

 スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤよりも柔らかいゴムが使用されており、溝が細かいのが特徴です。そのため、雪道や凍結している道路でもグリップが効き、安全に走行できます。

 ただし、路面状況によってはスタッドレスタイヤを装着していても走行が難しいケースがあります。

 一方、タイヤチェーンは、タイヤの外側に装着します。凹凸部分が路面に食い込むことで、高いグリップ力を発揮するのが魅力です。

 なお、2018年12月から「チェーン規制」が施行されており、過去に雪による立ち往生や通行止めが発生した場所では、規制区間の手前でタイヤチェーン装着状況の確認が行われるようになっています。

 チェーン規制は、大雪特別警報や大雪に対する緊急発表があった際に行われ、大雪によって通行止めになってもタイヤチェーンを装着していれば通行でき、積雪による通行止め時間を短くすることを目的とした規制です。

 たとえば、以下のような場所でチェーン規制が行われることがあります。

・山形県:西川町月山沢~鶴岡市田麦俣
・山梨県・静岡県:山梨県山中湖村平野~静岡県小山町須走字御登口
・新潟県・長野県:信濃町IC~新井PA(上り線)
・福井県・滋賀県:木之本IC~今庄IC など

「スタッドレスタイヤを装着していても通行できないの?」と思う方もいるかもしれませんが、チェーン規制が行われている場所では、スタッドレスタイヤを装着していても通行することはできません。

 また、4WD車両も例外ではなく規制対象です。

 4WD車両は車両重量が重く、下り坂などで急ブレーキをかけると、止まるまでの距離が長くなるため、タイヤチェーンを装着しなければ、チェーン規制中の場所は通行できません。

 タイヤチェーンを装着する際は、基本的に駆動輪に装着します。

 どのようなタイヤチェーンを装着すればいいか分からないという人もいるかもしれませんが、自動車用品店などで販売されているものであれば問題ありません。

「道路運送車両の保安基準」の第9条第4項では、以下のように定められています。

「タイヤ・チエン等は走行装置に確実に取り付けることができ、かつ、安全な運行を確保することができるものでなければならない。」

●チェーンの種類とメリット・デメリット

 タイヤチェーンには以下のような種類がありますが、それぞれメリット・デメリットがあるため、性能や扱いやすさを考慮して選ぶようにしましょう。

・金属製
・樹脂製
・布製

 一般的に広く知られているのは、金属製のタイヤチェーンです。グリップ力が高く、雪道だけではなく凍結した道路でも安定した効果を発揮します。

 比較的安価なため購入しやすいですが、金属製のため振動や走行音が大きくなるのがデメリットです。

 また、タイヤチェーン本体が重く、装着したまま乾燥している道路を走行すると切れてしまう点に注意が必要です。

 ゴムやポリウレタン樹脂が素材のタイヤチェーンは、素材が柔らかいため、雪道や凍結している道路以外で走行しても振動が少ないのが特徴です。金属製よりも装着の手間がかからないものが多いですが、若干価格は高くなります。

 タイヤチェーンには布製もあり、金属製や樹脂製よりも軽量で、収納しやすいのが魅力です。布製の場合、路面の水分を吸収した布が冷えることで路面と張り付く「凍着現象」が発生するため、グリップ力が高くなる効果が期待できます。

 金属製や樹脂製と比べて装着の手間がかからないのもメリットで、靴下を履く要領でタイヤ全体を布製タイヤチェーンで覆うだけです。

 ただし、布製は乾燥している道路で使用するとすぐに傷んでしまうため、チェーン規制が行われている際の「緊急用」として備えておくといいでしょう。

 なお、タイヤの接地面に薬剤を吹き付けるスプレータイプのタイヤチェーンもありますが、チェーン規制が行われている場所では通行できないので注意してください。

※ ※ ※

 ここまで解説してきたように、タイヤチェーンには複数の種類があり、それぞれ価格や特徴が異なります。

 購入する際は、装着の手間や性能を考慮して、走行する可能性がある道路に応じたものを選ぶようにしましょう。

【画像】【画像】「えぇぇ!」布製なんてアリ!? 色々なタイプの「タイヤチェーン」を画像で見る(14枚)

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Writer: マツ

2022年からフリーのWEBライターとして活動開始。上場企業からの依頼で、SEO記事を中心にVOD・通信系(WiFi・光回線など)などのジャンルを執筆して経験を積む。現在も企業が運営する複数のメディアで記事を執筆。読者に役立つ内容を、わかりやすく執筆することを心掛けている。

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