約220万円! 日産が新型「PHEVセダン」を発表! 精悍「すっきりマスク」×全長4.8m級の「超美麗ボディ」がカッコいい! 「ギネス記録」も更新した超・低燃費モデル「新型N6」中国で発売
2025年12月1日、日産の中国合弁会社である東風日産は、同社初となる新型プラグインハイブリッド(PHEV)セダン「N6」を正式に発表しました。
燃費の良さで「ギネス世界記録」も更新!
日産の中国合弁会社である東風日産は、2025年12月1日に新型PHEV(プラグインハイブリッド)セダンモデルの「N6」を正式に発表しました。
新型N6は、同社にとって初となるPHEVセダンであり、中国市場における新エネルギー車(NEV)戦略を加速させる重要なモデルとして位置づけられています。

新型N6は、独自の新エネルギー車技術アーキテクチャーを採用した意欲作です。その最大の特徴は、徹底的に追求された経済性と実用性の高さにあります。
パワートレインには、熱効率を高めた1.5リッターエンジンと、21.1kWhという大容量のLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーを組み合わせて搭載しています。
このシステムにより、EV(電気自動車)モードのみでの航続距離は180kmに達し、日常的な使用であればガソリンを使わずにEVとして運用することが十分に可能な性能を確保しています。
新型N6は、「新世代プラグインハイブリッドの4つの基準」を定義するという野心的な目標を掲げて開発されました。
ひとつめの基準は、「2リッター/100km台(50km/Lに相当)」という圧倒的な低燃費性能です。
ふたつめは、20kWhを超えるバッテリーによる十分なEV航続距離、3つめは、20分以内で必要な充電を完了できる急速充電性能、そして4つめが年間のランニングコストを2000元(約4万円)以内に抑えるという経済性です。
優れた燃費性能を証明するため、東風日産は大規模な実証実験を行っています。「中国一周燃費チャレンジ」と題されたこのプロジェクトでは、28日間をかけて中国国内の30省を横断し、総走行距離1万4000kmを走破しました。
その結果、実走行での燃費は2.9リッター/100km(約34.5km/L)を記録し、ギネス世界記録を更新するという快挙を成し遂げています。
カタログスペック上の数値だけでなく、過酷な実環境においても極めて高い効率性を実証しました。
エクステリアデザインは、「風迹美学(風の軌跡をイメージしたデザイン哲学)」と呼ばれる新たなコンセプトが導入されました。
ボディサイズは全長4831mm×全幅1885mm×全高1491mm、ホイールベース2815mmです。
ボディ全体を流れるような有機的なラインで構成し、セダンとしての伸びやかなプロポーションと、先進的なイメージを融合させています。
フロントフェイスには独創的なLEDライトと「風翼型」と呼ばれるヘッドランプが採用されており、夜間でも一目で新型N6と分かる存在感を放ちます。
リア周りにおいても立体的な造形のテールランプが配置され、ワイド感と安定感を強調するデザインとなっています。ボディカラーには、中国の雄大な自然をテーマにした計6色が設定され、ユーザーの好みに応じた選択が可能となっています。
インテリアは、家族全員がくつろげる空間作りを最優先に設計されました。
室内には広範囲にわたってソフトパッド素材が使用されており、質感の向上が図られています。
特にシートにこだわり、前席には、先行して発表されたEVモデル「N7」と同様に、AIが乗員の体形に合わせて最適な形状に調整を行う「ゼロプレッシャーシート」が搭載され、長時間のドライブでも疲労を感じにくい着座姿勢が維持されます。
また後席には新開発の「ゼロプレッシャーソファ」が採用されており、リビングルームにいるかのような快適性を提供します。
内装色にはアイボリーとブラックの2種類が用意され、ローズゴールドやダークパープルのアクセントを取り入れることで、高級感とモダンさを演出しています。
さらに内装素材には「ゼロホルムアルデヒド認証」を取得したものが使用され、健康的な空間が実現されています。

インパネのセンターには、2.5Kの高解像度を誇る15.6インチの大型ディスプレイを備え、インフォテインメントシステムの中核を担います。OSには最新の「NISSAN OS」が採用され、AI音声アシスタント「小尼(シャオニー)」が搭載されました。
この音声アシスタントは、単なるコマンド操作だけでなく、方言への対応やカラオケ機能、さらにはユーザーの声を学習して再現する音声複製機能など、エンターテインメント性も兼ね備えた多機能なシステムとなっています。
運転支援システムに関しては、自動運転技術の有力企業であるモメンタ社と共同開発した「エンドツーエンド型」の統合運転支援システムが搭載されました。これはAIが状況を統合的に判断して制御を行う高度なシステムです。
高速道路での長距離移動における疲労軽減や、毎日の通勤時の運転負荷の低減、そして駐車時のストレスフリーな操作支援など、あらゆるシーンでドライバーを包括的にサポートします。
安全面では、高剛性ボディ構造に加え、大型のサイドカーテンエアバッグを含む計7種類のエアバッグを標準装備しています。
さらに16種類もの先進安全機能が搭載されており、全方位から乗員の安全を守る体制が整えられています。
開発段階では7400項目におよぶ試験や5500項目の試作確認、2000以上の品質検査が実施され、品質管理に対する日産の強いこだわりが感じられます。
新型N6は全5グレードで構成され、エントリーモデルの「180Air」から、中核グレードの「180Pro」「180Max」、そして上位モデルの「180Max+」、最上級の「170Max+フラッグシップ」というラインナップが揃います。
価格は9.99万元(約220万円)から12.99万元(約286万円)と、非常に競争力のある価格設定がなされています。
東風日産はこれまで22年間にわたり、ガソリン車の「シルフィ」や「ティアナ」といったヒットモデルを世に送り出し、累計1600万人以上の顧客基盤を築いてきました。
今回の新型N6は、そうした伝統的なセダンの価値を受け継ぎつつ、急速に進む電動化の波に対応した「最もファミリーフレンドリー」な新しい選択肢として提案されています。
長い航続距離と低いランニングコストを両立したPHEVセダンは、極めて魅力的な存在となりそうです。
日本市場への導入については現時点ではアナウンスされていませんが、その高いコストパフォーマンスと技術力は、グローバルで見ても注目に値する一台といえそうです。
Writer: くるまのニュース編集部
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