炎天下の車内は炭酸飲料やレジャー定番用品なども要注意! 高温で爆発も…

時に60度以上の高温にもなる炎天下のクルマの車内。置き忘れたモノが熱で溶けたり、中には爆発する危険性も…。車内に置いておくと使えなくなるものや、危険性が高いものをご紹介します。

未開封の炭酸飲料は50度で爆発も

 炎天下のクルマの車内は、時に60度以上の高温になることもあります。大事なモノが熱で溶けてしまったり、中には爆発する危険性があるものも…。真夏の車内に置いておくと使えなくなるものや、危険性が高いものをご紹介します。

走行中の車内。炎天下+渋滞ではエアコンがついていても60度を超えることも

 ペットボトルや缶に入った炭酸飲料は、夏のドライブに欠かせない冷たく爽快な飲み物です。買ってすぐはキンキンに冷えているため、高温になることなど予想できないかもしれませんが、栓を開けずにそのまま炎天下の車内に置いておくと、爆発する危険があります。

 清涼飲料水大手の日本コカ・コーラは、「直射日光の当る車内等では、気温が50℃を超すことがあります。そのような高温になる場所に未開栓の炭酸飲料を放置した場合、気温が上がると液体も高温になるため、炭酸ガスによる内圧が上昇し容器が変形・破損する恐れがあり大変危険です」としています。

 炎天下の車内では、走行中、エアコンが効いている状態であっても直射日光が当たるダッシュボード周りでは50度を超えることもあります。炭酸飲料は日の当たりにくい、センターコンソール下付近のカップホルダーに置いておくのが安心です。

 また、無色透明なペットボトルでは、収れん火災への注意も必要です。収れん火災とは小学校の理科の授業でやったという人もいると思いますが、虫メガネなどのレンズに太陽光が集中して高熱となり発火して引き起こされる火災です。水入りの透明ペットボトルはもちろん、メガネや透明の吸盤などにも注意が必要です。

グローブボックス内でも要注意、瓶入り香水は50度で粉々に…

 直射日光が当たる場所ではなくグローブボックスの中でも炎天下の車内は危険なのです。瓶入り香水をダッシュボード下のグローブボックスに入れた状態でも瓶が粉々に割れ、グローブボックスも壊れてしまった事故もあります。

グローブボックス内にしまってあった瓶入り香水イメージ

 この事故を扱った国民生活センターでは、「国民生活センターで事故発生原因を調査したところ、瓶が破裂したのは、内容物(エタノール、常水、香料等)の体積が膨張して内部の圧力が上昇して、瓶表面の小さな傷から破裂したことが分かりました。実際に事故品と同型の製品で同様の条件にて再現テストをしたところ、約50度で破裂しています。

 また、瓶入り香水以外にも窓のくもり止めスプレーが破裂してガラスが破損したり、ライターが自然発火したり、という事故も発生しています。車内は日光と気温により予想外に危険な状態になります。車内に物を置くときには十分に注意をしてください」とのことです。

 また、筆者(加藤久美子)の経験ですが車内に化粧品を置き忘れていて、口紅などが溶けて折れてしまうことをこれまで数回経験しています。口紅などは40度程度でも折れやすくなるので、車内でお化粧をする習慣のある方はお気をつけください。

【画像】クルマを停めてから5分で10度も上昇、真夏の車内は危険な状態

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