ホンダ「ちいさなMRスポーツカー」! 全長3.5m級ボディ&斬新「大口顔」採用! “スマホメーター”もイイ「無限GARU」とは
ホンダのチューナーとして知られる無限が東京オートサロン2017に発表したデザインコンセプトカーが「GARU」です。大胆で迫力あるデザインに注目が集まりました。
大口顔のホンダスポーツカー!
ホンダ車のチューニングパーツ類の開発・販売を行っている「無限」は、ホンダの創業者として知られる本田宗一郎氏の長男・本田博俊氏や、のちにホンダの社長に就任した川本信彦氏ほかホンダの関係者によって1973年に創設されたブランドです。
1970年代からホンダ車を用いて2輪・4輪問わずレースに参戦、90年代にはF1にもエンジンを提供するなどモータースポーツと深い関わりがあります。そのノウハウを生かしたレース用パーツやエンジン、チューニングパーツ類には定評があり、「ホンダのチューナーといえば無限」というイメージを持つ人も多いほどです。
さらに無限といえば、外装をドレスアップするキットの販売でも知られています。その代表例が1980年代に「バラードCR-X」に設定されたエアロキット「無限CR-X PRO」です。
前後バンパーやサイドのスポイラーのみならず、ブリスター処理が施されたフェンダーに交換することで、CR-Xをさらにスタイリッシュに仕立てられていました。そのインパクトは大きく、今なお憧れる人も少なくありません。
その無限は、東京オートサロン2017に「GARU」というコンセプトカーを展示しました。
GARUは、「私たちが欲しい夢のスポーツカー」をテーマに制作されたデザインコンセプトカー。ベースはホンダの軽ミッドシップスポーツカー「S660」ですが、それとわかるのはウィンドウ類と灯火類のみで、外装はほぼ無限のオリジナルパーツに換えられていました。

S660の個性でもあるソフトトップも、前端にインテークを備える固定ルーフに変更されていました。
S660の車体は、軽自動車規格に収めるため全長3395mm×全幅1425mm×全高1180mmというサイズですが、GARUでは全長3500mm×全幅1627mm×全高1136mmという長く幅広く、そして低いディメンションが与えられていました。
しかし単に全長を伸ばしたのではなく、あえてフロントオーバーハングを大きく延長し、一方でリアオーバーハングを削ることで、ミッドシップスポーツカーらしいフォルムを作り出しています。
フロントは、フォーミュラカーのウィングやノーズを思わせる造形に逆台形のグリルを開口。ふくよかな曲面と彫りの深いキャラクターラインを持つドア、大きく張り出したリアフェンダーも目を引きました。リアの面がフェンダーの峰よりも奥まっているように見えるのも特徴です。
丸みとシャープさが融合した、大胆でボリューミィな迫力あるクルマに仕上がっていました。
それに合わせてタイヤも変更しており、フロントは215/35R18、リヤは215/35R19という前後異サイズの大径サイズを選択。アルミホイールも専用デザインとされていました。
エンジンや走行性能も気になりますが、それに関するアナウンスはありませんでした。しかもS660がベースのためミッドシップレイアウトなのは間違いないはずですが、紹介ボードには「ミッドシップレイアウト(想定)」とされており、パワートレインはエンジンかモーターなのかハイブリッドなのか、あえて不明にしているように感じられました。
ドアミラーは装着されておらず、Aピラー付近に小さく突き出たカメラの映像を、ダッシュボードのメーターナセル左右に置いたモニターに映し出せるようになっていました。室内はS660の造形を基本としつつ、ドライバー正面にスマートフォンをちょこんと置いて、デジタルメーター代わりにしていました。
※ ※ ※
無限が「未来のドライバーに向けたメッセージ」と称して作り上げたGARU。市販予定がないコンセプトカーでしたが、小さなスポーツカーのデザインスタディとして今なお大いに魅力的です。
東京国際カスタムカーコンテスト2017コンセプトカー部門で最優秀賞に選ばれたことも、GARU の先進性とデザイン性が高く評価されている証といえるでしょう。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。













































































