北日本から西日本の日本海側で「大雪」のおそれ 車の「大規模通行止め」や「立ち往生リスク」高まる どう備える? 過去には「長時間ストップ」の事例も 国交省が警戒を呼びかけ
国土交通省は2025年12月2日、大雪に関する発表を行いました。3日から4日にかけて、北日本から西日本の日本海側を中心に雪が降り、山地では大雪となるほか、積雪でも大雪となるおそれがあるとし、ドライバーに対して備えと不要不急の外出を呼びかけています。
北日本から西日本の広い範囲で大雪のおそれ
国土交通省は2025年12月2日、大雪に関する発表を行いました。
12月3日(水)から4日(木)にかけて、北日本から西日本の日本海側を中心に雪が降り、山地では大雪となるほか、平地でも積雪となる可能性があるといい、不要不急の外出は控え、ドライバーには雪の備えを確実にするように呼びかけています。
では、何に警戒し、どのような準備をすればよいのでしょうか。

気象庁によると12月3日(水)から4日(木)頃にかけて、日本付近の上空には強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まるとしています。
北日本から西日本の日本海側を中心に広く雪が降り、山地で大雪となるほか、平地でも積雪となる可能性があり、また東北地方から北陸地方では、非常に強い風が吹いて暴風雪となり、海はしけるおそれがあるということです。
こうしたことから、ドライバーに対し、冬用タイヤの装着、チェーンの装着方法の事前確認・携行および早めの装着の徹底、スコップや砂等の冬用装備の携行を呼びかけています。
また、降雪状況等により、広範囲で高速道路とそれに並行する国道などが同時に通行止めとなる場合を示し、広域迂回の実施や通行ルートの見直しなどの協力を求めています。
過去の大雪では、長距離・長時間にわたって大規模な車両立ち往生が発生し、解消までに大幅に時間を要した事例がありました。
2024年1月には、名神高速の関ヶ原IC付近で大規模な滞留が発生し、解消までに34時間を要したほか、首都圏でも2018年や2022年などで高速道路の上り坂を中心に、スリップして登れなくなったクルマによる立ち往生やスリップ事故が多数発生しています。
国土交通省は、運送事業者に対して冬用タイヤの装着などの必要性を示したうえで、雪道で不十分な対策による悪質な立ち往生が発生した際には、監査を行って事実関係を確認し、行政処分の対象となることを明示しています。
国土交通省は、「最新の気象情報や交通情報等に留意し、大雪が予想される地域では、テレワークの活用などを含め不要不急の外出を控えてください。外出が必要な場合には、十分な時間的余裕を持って行動いただくようお願いします」としています。
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やむを得ずクルマで外出が必要な場合は、ノーマルタイヤでの走行は厳禁です。冬用タイヤの装着はもちろんのこと、さらにチェーンの携行・早めの装着、スコップや砂などの冬用装備の携行が必要です。
また、万が一立ち往生した際に備え、車内に非常用の飲料/食料、毛布、簡易トイレなどを携行しておくとよいでしょう。
このほか、使い捨てカイロや厚手の上着、情報収集のための携帯の充電器、懐中電灯なども備えておくと安心です。
もしクルマが立ち往生した際は、雪がマフラー(排気管)をふさぎ、排気ガスが車内に侵入し、一酸化炭素中毒に至ることもあるため、停車してエンジンを始動したままにする場合は、定期的にマフラー周辺の雪を除去したり、換気することが重要です。
燃料はこまめに満タンにしておき、立ち往生してガス欠にならないよう、燃料の残量にも留意したほうがよいでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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