日産校の「斬新ブルーバード」が凄かった! カクカクな「旧車デザイン」×ド迫力フェンダーがカッコイイ! “若者大興奮”カスタムの「小さな高級セダン ブルーバード極」TAS2025披露モデルとは
2025年1月に開催された「東京オートサロン2025」。日産・自動車大学校から出展されたカスタムカー「ブルーバード・極」に注目が集まりました。どのようなクルマなのでしょうか。
旧車「ブルーバードマキシマ」を若者向けにリフレッシュ
日産グループの自動車整備専門学校の日産・自動車大学校は、学生製作によるカスタムカーを「東京オートサロン」に毎年出展しており、2026年1月に開催される次回の「東京オートサロン2026」でもどのようなクルマが披露されるのか、期待が高まっています。
そして、2025年1月に開催された前回の「東京オートサロン2025」では、カスタムカー「ブルーバード・極(きわみ)」を披露し、注目が集まりました。いったいどのようなクルマなのでしょうか。

「ブルーバード・極」は、日産・自動車大学校の愛知校 自動車整備・カーボディーマスター科の3年生(当時)が、わずか2.5ヵ月という短い製作期間で完成させたカスタムカーです。
製作期間は短いですが、学生の熱い思いや発想が詰め込まれたクルマとなっています。
ベース車両は、日産が36年前に販売していた「ブルーバード(7代目 PU11型)」の上級グレード「ブルーバードマキシマ」。
ブルーバードマキシマは、4ドアハードトップボディにV型6気筒エンジンを搭載した高級感あふれるFFのセダン。
一方のブルーバード・極は「ラグジュアリー&スポーツ」をコンセプトに、若年層向けのカスタムが施されました。
ネーミングにある「極」は、外装・内装・走りのすべてを極めるという想いから付けられたそうです。
エクステリアには、日産のカスタムブランド「AUTECH(オーテック)」にも採用された上質な「オーロラフレアブルーパール」を採用。
フェンダーの張り出し部にはダクトを用意し、全体的にスポーティな仕上がりとしました。
当初はFRP素材を用いたというサイドスカートですが、熱で変形してしまったために木材を使用して削って合わせた箇所や、リアフェンダーの形状とぴったり合わせた点には、製作へのこだわりが感じられます。
リアにはあえて小さなスポイラーを装着。ザ・旧車カスタムのような派手な印象は抑え、上品な印象に仕上げられています。
溶接で作成した砲弾型マフラーは、80年代のクルマを連想させる造りです。
インテリアは、ブルーバードマキシマの特徴を活かした造りとデザインとなっています。
当時らしい豪華なベロア調シートや懐かしい純正のカセットデッキはそのまま採用し、ナルディステアリングやロールケージを追加する程度のカスタムにとどめられています。
製作した学生に聞くと、80年代から90年代のクラシックなデザインが斬新に映る若年層には好評だったと当時話しています。
現在のクルマではあまり見られないスクエアなデザインが、逆に新鮮な印象を与えるのでしょう。
また、リアルタイムでブルーバードマキシマを知る40代から50代の来場者からも好評だったようで、東京オートサロン2025の会場ではひときわ目を惹いていました。
趣味や趣向の違う年齢の離れた世代に好印象を与えたカスタムカー「ブルーバード・極(きわみ)」。
来年の東京オートサロンでも、同校から夢のあるカスタムカーが出展されることを期待してしまいます。
Writer: TARA
トヨタ自動車のある愛知県在住。学生時代にクルマやバイクに魅了される。大手オイルメーカーに就職し、自らもモータースポーツに参戦開始。その後は鈴鹿サーキットで勤務しつつ、カートレースやバイクレースを経験。エンジンやサスペンション、タイヤや空力などの本格的な知識を得る。現在はプライベートでさまざまなクルマやバイクに触れながら、兼業ライターとして執筆活動に勤しむ。現在の愛車はトヨタ ヴォクシー/ホンダ N-BOX。



























