いまなお根強い人気を誇るR34型の日産「スカイラインGT-R」ですが、今回国内中古市場に登場した個体は走行わずか301kmという、まさに新車同様の極上車です。

　世界中に多くのファンを抱える日産「スカイライン GT-R」のなかでも、とくに高い人気を誇るのが1999年から2002年にかけて販売された「R34」です。

　R34はGT-Rとしては5代目、そして2.6リッター直列6気筒ツインターボ「RB26DETT」を搭載した第2世代GT-R（R32〜R34）の3代目にあたります。また、「スカイライン」の名を冠したGT-Rとしては最後のモデルでもあります。

　駆動方式は先代同様フロントエンジン＋4WDですが、組み合わされるトランスミッションは5MTから6MTへと進化。

　ボディサイズは全長4600mm×全幅1785mm×全高1360mmと先代に比べて若干小型化され、車重も1540kgに抑えられました。

　一方で、アドバンスドエアロシステムや5.8インチマルチファンクションディスプレイなど最新装備が多数採用され、もちろん「アテーサ E-TS／E-TS PRO」も備わっています。

　1999年当時の新車価格は499万8000円からでしたが、近年はその数倍へと相場が高騰。その背景には映画『ワイルド・スピード』で主役級の存在感を見せたことなどから、海外ファンを中心に人気が高まり、良質な個体が多く海外へ流出したと言われています。

　そんななか今回販売されているのは奈良日産が取り扱う1999年式のR34型GT-R。外装は人気の「ベイサイドブルー」、走行距離はわずか301km、フルノーマル、ワンオーナーで修復歴なし。内外装に使用感もほとんど見られません。

　販売店の担当者は次のように話します。

「この『R34』は非常に大切にされてきたことがうかがえる1台です。内外装はもちろん、エンジンルーム内や足回り、開口部のストラットタワーバー周辺にも目立った腐食は見られません。水はけが悪くサビが出やすい部分とされている場所にも腐食の兆候はほとんどなく、極めて良好なコンディションを維持しています」

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　販売価格（消費税込）は2025年11月14日時点で3539万円。新車価格の約7倍にあたります。同じR34でも「VスペックII ニュル」などは5000万〜6000万円が相場で、2023年の海外オークションでは映画撮影車が135万7000ドル（約2億1000万円）で落札された例もあります。

　そう考えると、この個体はR34としては比較的「狙い目」と言える存在かもしれません。