道路に描かれた「謎の“ひし形”マーク」どんな意味? まだ“4割”のドライバーが「忘れてる」!? 見落としたら「違反」の可能性もある「◇標示」は何を示しているのか
免許を持ったドライバーなら誰もが「理解」できているはずの「道路標識」「路面標示」ですが、なかには忘れがちなものも。路上の「ひし形」標示もそのひとつかもしれません。
路面標示の「◇(ひし形)」しっかり有効活用できてる?
様々なクルマやバイク、自転車、歩行者が行き交う公道を利用する上では、それぞれが交通ルールを遵守する必要があります。
また、他者を思いやるマナーの心を大切にすれば、より円滑な交通の流れと事故数の減少につながっていくはずです。

その根幹ともいえる「道路標識」ならびに「路面標示」は、クルマやバイクの免許を持っている人なら、誰もが知っている・理解していることが前提となります。
とはいえ、見慣れているはずなのに、それが表す意味を忘れがちなものもあり、有効活用できていないケースも見られます。
その代表格といえるのは、白いペイントで路面に描かれている「◇(ひし形マーク)」になるでしょう。
この「◇」は、「前方に横断歩道または自転車横断帯がある」ことを示していて、それらの約50m手前と30m手前に描かれています。
実際の公道では、「信号機のない横断歩道」や「横断歩道などの存在がその手前から十分に認識できない道路」に差し掛かる手前で、この◇が現れます。
一方、歩行者や自転車などが横断歩道を利用しようとしている場合、クルマやバイクには明確な「一時停止義務」があります。
これに違反すると、基礎点数2点+反則金(大型車1万2000円/普通車9000円/二輪車7000円/原付車6000円)が課せられ、ガソリン暫定税率廃止の恩恵も一瞬で吹っ飛びます。
筆者(のぐちまさひろ)の自宅付近にも、この「一時停止義務」をターゲットとした違反取締りの“ホットスポット”があり、「今日も捕まってたよ~」と妻から何度も報告を受けています。
ちなみに警察庁の資料によると、2024年の違反取締り件数の総数は、420万4155件で、そのうちの32万3280件がこの「横断歩行者等妨害等違反」になるようです。

























