「大人4人“寝られる”ミニバン」がスゴい! 斬新「屋根開き仕様」で全長4.7m級の「ちょうどいいサイズ」! “車中泊”大人気の今こそ欲しいマツダ「ボンゴフレンディ」に注目!
キャンプブームの今、マツダ「ボンゴフレンディ」の価値が再評価されています。屋根が“パカっと”開く電動テントを備えた画期的なモデルですが、なぜ市場から姿を消し、今なお一部で熱狂的に求められているのでしょうか。
誰もが驚いた「オートフリートップ」
マツダ「ボンゴフレンディ」とは、「ミニバンに“泊まれる”という付加価値を、メーカー純正の品質で提供する」という唯一無二の価値を追求した一台です。
気ままな車中泊旅やキャンプがブームとなっている今、再び評価が高まっているといいます。

1995年、セミキャブオーバー型の3列シートミニバンとして新たに誕生したボンゴフレンディ。
発売当初の価格は、最も手頃な2リッターガソリン・ノーマルルーフ仕様で約180万円からと、新たなライフスタイルへの入り口として魅力的な設定でした。
最大の特徴は、電動でルーフが持ち上がり、大人2人が就寝可能なテントになる「オートフリートップ」にありました。
デザインは、フロントマスクとスクエアで実用的なボディ形状が特徴です。
メカニズムはFR(後輪駆動)レイアウトを基本とし、信頼性の高い2リッター直列4気筒、力強い2.5リッターV型6気筒の各ガソリンエンジン、経済的な2.5リッターディーゼルターボを選択でき、ディーゼルにはフルタイム4WDの設定もありました。
ボディサイズは仕様により異なり、全長は4620mm-4655mm、全幅は1690mmで、基本的には5ナンバー枠に収まります。
全高はノーマルルーフで約1960mmですが、オートフリートップ装着車は2090mmに達し、3ナンバー扱いとなっていました。
スクエアなボディを活かした室内は広々とした空間を有し、高い実用性を備えていました。
シートをフルフラットに倒せば室内側でも大人2名が余裕で就寝できる空間となり、オートフリートップとあわせて家族4人の車中泊も可能なほどでした。
1998年には内外装をリフレッシュし、1999年にはディーゼルエンジンを改良。2001年にはオートフリートップを全面刷新するなど改良を重ねています。
2005年11月に生産を終了し、翌2006年4月までに販売を完了したことでその歴史に幕を下ろしました。
ボンゴフレンディの生産終了の理由について、マツダから明確な公式発表はありません。しかしその背景には、時代の変化とマツダ自身の経営戦略という複数の要因が、複雑に絡み合っていたと考えられます。
最大の要因は、2000年代に入り、ミニバン市場の主役が商用バンに近いセミキャブオーバー型から、より乗用車に近いFF(前輪駆動)レイアウトのスタイリッシュなモデルへ完全に移行したことです。
トヨタ「エスティマ」やホンダ「オデッセイ」などが市場を席巻する中、フレンディは旧態化が否めませんでした。
また2000年代初頭のマツダは経営改革の最中にあり、「Zoom-Zoom」をスローガンに掲げ、スポーティでデザイン性の高い乗用車の開発に経営資源を集中しました。
コンパクトカー「デミオ」やセダン&ワゴンの「アテンザ」が生まれる一方で、当時としてはまだまだニッチな市場向けのフレンディは、そのブランド戦略の方向性と合致しなくなっていたのです。
さらに、年々厳しくなる排出ガス規制や衝突安全基準への対応も課題でした。とくにディーゼルエンジンは、次世代規制をクリアするために莫大な開発コストが必要となります。
販売台数が限られるボンゴフレンディのために、その投資を行うことは経営的に困難だったと推測されます。

































