トヨタ新型カローラ・スポーツは実燃費も走りも良し! 試乗でわかった完成度の高さ
現在も販売しているカローラ・アクシオはヴィッツをベースに作られています。価格も150万円スタートとなり、昔ながらのベーシックカーというイメージ。一方、カローラ・スポーツの価格を見ると213万円から。率直にカローラだと思うと割高に感じます。
世界でサイズが違う3つのカローラが新型カローラ・スポーツで1つに
トヨタが現在も販売しているカローラ・アクシオと呼ばれるカローラはヴィッツをベースに作られています。価格も150万円スタートとなり、昔ながらのベーシックカーというイメージ。一方、今回試乗した新型カローラ・スポーツの価格を見ると213万円から。率直にカローラだと思うと割高に感じます。
そんなことを考えながら新型カローラ・スポーツのドア開けて運転席に座ったら「あれ?」。少し前に取材で乗ったカローラ・アクシオとは圧倒的に質感が違いました。走り始めても圧倒的に上質で、同じカローラとは思えないほどです。この点、試乗後すぐ開発担当の小西チーフエンジニアに聞いてみました。
「カローラはいろんな理由あり大雑把に言って3つのサイズの基本シャシを使ってました。例えば車幅だけみても、日本のカローラが1695mm。アメリカのカローラは1775mm。欧州で売られているカローラ、これは日本のオーリスですけど1760mmです。
解りやすく説明すれば、日本仕様はヴィッツ級。アメリカ仕様だとスバルのインプレッサが競合車。ヨーロッパに行くとVWゴルフ クラスということになり、いろんな意味でカローラは混乱していたんです。そこで今回から世界中で販売されるカローラのベースを一つに戻すことにしました」(小西さん)。
なるほど! これで全て納得出来ました。日本での競合車はインプレッサやマツダ アクセラということです。実際、カローラ・スポーツのボディサイズをみると、オーリスよりも大きい全長4375mm×全幅1790mm。スターティングプライスの213万円も、同じ装備内容持つインプレッサやアクセラと変わらないのです。
その部分がスッキリしたところで、新型カローラ・スポーツのベースグレードとなる1200cc直噴ターボから試乗レポートです。
最大トルクは185Nm。シフトレバーをDレンジにセレクトして走り出すと、大雑把なパワー感はターボ無しの1800cc程度をイメージしていただければよいと思います。インプレッサなら1600ccと2000ccの中間。パワーより燃費重視のターボです。
燃費は新しい指標となったWLTCの各モードに近い感じでした。すなわち市街地なら12.9km/L。郊外路16.9km/L。高速道路を100km/hくらいで走って18.2km/Lというもの。最近のトヨタ車、実用燃費はけっこう良い。そうなると、30万円高いハイブリッドを選ぶか、1200ccターボにするか多いに迷うところです。