22年落ちでも“約3100万円”の「FRスポーツカー」に反響多数! 「360馬力の直6エンジンってサイコー!」「今見てみ理想のカタチ」の声も! 独国オークションに登場した「BMW M3 CSL」が話題に

2025年10月18日、ドイツ・ミュンヘンの「モーターワールド」で開催されたRMサザビーズ主催の大型オークションに、2003年式BMW「M3 CSL」が出品され、注目を集めました。名車と呼ばれるこのモデルに対してSNSでは多くの反響が寄せられています。

BMW史上最高の“M3”と称された特別モデル「CSL」

 2025年10月18日、ドイツ・ミュンヘンの「モーターワールド」で行われたRMサザビーズのオークションに、2003年式のBMW「M3 CSL」が出品され、予想を上回る価格で落札されました。

 22年が経った今でも高値で取引されるこのモデルは、なぜそこまで評価されているのでしょうか。

17万8250ユーロ(約3155万円)で落札された2003年式BMW「M3 CSL」(Photo:RM SOTHEBY'S)
17万8250ユーロ(約3155万円)で落札された2003年式BMW「M3 CSL」(Photo:RM SOTHEBY'S)

 今回出品されたM3 CSLは、1986年に誕生したBMW「M3」シリーズの中でも特に特別な存在です。ベースは3シリーズクーペのE46型で、「Coupe・Sports・Lightweight(クーペ・スポーツ・ライトウェイト)」の頭文字を取った「CSL」の名が示す通り、軽量化と高性能化を徹底的に追求したモデルとして2003年に登場しました。

 搭載されるのは3.2リッター直列6気筒エンジン「S54B32HP型」。標準モデルのM3に比べ、カーボン製エアクリーナーを採用した専用吸気システムやECU制御の最適化が施され、最高出力360馬力/7900rpm、最大トルク370Nm/4900rpmを発揮します。FRレイアウト(後輪駆動)による軽快なハンドリングも魅力のひとつで、BMW伝統の「駆けぬける歓び」を存分に味わえる仕上がりです。

 トランスミッションには6速SMG II(セミAT)を採用。瞬時のシフトチェンジを実現し、鋭いレスポンスでドライバーの操作に応えます。外装色はシルバーグレーメタリックで、落ち着いたトーンが精悍なボディラインと調和し、上品さと力強さを兼ね備えた印象を与えます。

 M3 CSL最大の特徴は、やはり徹底した軽量化です。ルーフをはじめとする外装各部にはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を多用し、標準のM3から約110kgの軽量化を実現。軽さを極めるためにエアコンやオーディオを省略した個体もありますが、今回の出品車はオプションのラジオとエアコンを装備し、快適性も両立しています。

ブラックのアルカンターラで統一された室内は、カーボンファイバー製パネルと相まって高級感とスポーティさを両立
ブラックのアルカンターラで統一された室内は、カーボンファイバー製パネルと相まって高級感とスポーティさを両立

 インテリアもまたスポーティかつ上質です。ドアパネルやセンターコンソールにカーボンファイバーを採用し、ブラックのアルカンターラで統一されたキャビンは、軽量化の精神と高級感を両立。機能美にあふれた空間となっています。

 今回出品された個体は、全世界1383台の限定生産モデルのうちの1台。2003年9月3日に製造され、同年9月6日にドイツ国内で納車された車両です。2025年5月には整備が実施され、走行距離はわずか3万2456km。長年にわたって丁寧に維持されてきた、極めて良好なコンディションを保っています。

 M3 CSLの真価は、サーキットでも街中でも「操る楽しさ」を実感できること。誕生から20年以上が経った今もなお、その俊敏なレスポンスと一体感は色あせることがありません。

※ ※ ※

 この2003年式M3 CSLは、落札予想価格12万〜16万ユーロ(1ユーロ=約177円換算で日本円にして約2124万〜2832万円)に対し、最終的に17万8250ユーロ(約3155万円)で落札されました。

 発売から22年を経た現在でも、M史上屈指の名作として世界中のファンを魅了し続けています。

 そんなM3 CSLに対してSNSでは、多くの反響が寄せられています。

 「MTの設定があったらもっと高額になっていたと思う」「M謹製のエンジンならやっぱりMTで操りたい」といった、トランスミッションへのこだわりを示す声が多く見られました。6速MTを望むコメントも多く、当時のM3 CSLはSMG(セミAT)しか設定がなかったことを惜しむユーザーが目立ちます。

 また、「3.2リッター直6で8000回転って最高」「E46までのM3は最後の自然吸気直6という点に魅力を感じる」など、高回転型NAエンジンを評価する声も多く寄せられました。

 さらに、「この時代のサイズ感がちょうど良かった」「今のクルマは幅が広すぎる」といった、ボディサイズのコンパクトさを懐かしむコメントも少なくありません。

「いつまでもFRはスポーツカーの王道」「今見てもM3 CSLは理想のカタチ」といったコメントも多く、FR+高回転直6という伝統的な組み合わせの魅力が、22年経った今もなお多くのファンを惹きつけているようです。

【画像】超カッコイイ! これが“約3100万円”の「FRスポーツカー」です!(34枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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