見て、乗って、ワクワク! 日野のトラック&バスがJMS2025で全部乗車OK 未来の“はたらく車”を体感!
日野自動車は「ジャパンモビリティショー2025」で、移動の未来を切り開くコンセプトカーや市販予定車、さらにはダカール・ラリー参戦のラリーカーといったラインナップの計6台の車両など、ユーザーや社会の課題解決を目指すクルマとソリューションを展示しています。
人も荷物も運べる新提案車両「ポンチョドット」を初展示!
2025年10月30日~11月9日の日程で開催中の「ジャパンモビリティショー2025」に出展している日野自動車は、「人、そして物の移動を支え、豊かで住みよい世界と未来に貢献する」を展示テーマに、地域や人の数だけ発生する「問い」に対する取り組みや提案を、多彩なコンテンツで紹介しています。

ブース正面には、後述する小型BEVトラック「デュトロZEV」をベースにした小型BEV路線ノンステップバスのコンセプトカー「ポンチョドット」を初展示。かわいらしい顔が印象的なポンチョドットは、全長4.85m・全幅1.8mという運転しやすいサイズで乗車定員11人を実現しました。跳ね上げ式座席や大きく開く後部ドアを活用して荷物を運べるため、送迎から荷物の輸送まで、これ一台で地域内の複数輸送をひとつにまとめることを可能としています。
その隣には「プロフィアZ FCV」を展示しています。2025年10月24日に販売を開始したばかりの、国内初の燃料電池大型トラック量産モデルです。パワーユニットに燃料電池(FCスタックをベースに改良したもの)を2基搭載。6基の水素タンクに高圧水素50kgを充填(じゅうてん)可能で、650kmの航続距離と15分〜30分という短い燃料充填時間を実現しました。
さらにこの展示車では、参考出品として「交通事故死傷者ゼロ」の実現に貢献するという先進安全技術「L4コンセプト」を搭載。高速道路での自動運転レベル4相当の走行を想定して、高精度レーダーやカメラ、LiDARによって認識性能を向上し、車両周辺および遠方の状況をより高精度に認識して制御を行うとのことです。
展示車6台はコンセプトカーからラリー参戦車まで全部乗車可能!
このほか、2026年春ごろ新モデル発売予定の大型観光バス「セレガ」(参考出品・初展示)、こちらも2026年夏ごろに新モデルが発売予定されている、超低床・ウォークスルーの小型BEVトラック「デュトロ Z EV」(初展示)、2026年内の発売がアナウンスされている中型トラック「レンジャー」(初展示)、そして「日野レンジャー」をベースに開発された「ダカール・ラリー参戦車」(2019年参戦)も展示しています。

この中で特に興味深かったのが、デュトロ Z EVと同時に展示されていた「自動充電ユニットコンセプト」です。商用EVを運用する上での悩みは、車両を置き場に充電器を設置するスペースがないこと。駐車の際、充電器の破損やドライバーや従業員がケーブルでつまずく危険性もあります。
そこで考え出されたのが、車両後部への「床下充電ユニット」の設置でした。日野自動車と関西電力の共同出資会社「CUBE-LINX」が提供する床下充電ユニットは、車両の充電口を自動で検知して、ユニットの一部が前後上下、さらに回転移動して接続。非接触充電と異なり高出力に対応できるのもポイントです。接続口が移動しても、トラックの位置がズレたら接続しないのでは?という素朴な疑問に対して、日野のスタッフは「アプリで停車位置がわかるようになっていますし、接続口は直径60cmの範囲で動くので、(問題なく)つながります」と説明してくれました。
また、受付脇にはトラックをかたどったかわいいメタルキーホルダーのガチャも500円で販売しています(QRコード支払い可能なので小銭がなくてもOK!)。日野ブースでは6台すべてに乗車が可能ですので、ぜひ普段の生活ではなかなか触れる機会がないトラックやバスの迫力を楽しんでください。
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「ジャパンモビリティショー2025」は、2025年10月30日〜11月9日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催。日野のブースは、東京ビッグサイト東展示棟(東4ホール)、ブース番号EC04です。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。


























