トヨタ新「“1人乗り”ハイエース」世界初公開! “200系”意識のカクカクボディ&「大開口スライドドア」採用! フラットな「めちゃ広ッ車内」も魅力! “20年超えの全面刷新”も匂わせる「人気モデル」って?
トヨタは「ジャパンモビリティショー2025」で、「ハイエース コンセプト」を世界初公開しました。2種類のボディタイプが披露され、そのうちロールーフモデルは現行200系を意識したパッケージで使いやすさと快適性を高いレベルで両立しています。一体どのようなモデルなのでしょうか。
日本市場を意識した「ロールーフモデル」
2025年10月29日(プレスデー、一般公開は31日)に東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開幕した「Japan Mobility Show 2025(ジャパンモビリティショー2025)」において、トヨタは商用バンの代名詞であるハイエースの名を冠した新たなコンセプトモデル「ハイエース コンセプト」を世界初公開しました。
現行の200系ハイエースの次世代像を示唆するスタディモデルとして、そのデザインと機能性は大きな注目を集めています。

今回展示されたハイエース コンセプトは、サイズの異なる2種類のボディが用意され、そのうち比較的コンパクトなロールーフモデルは、現行200系とほぼ同等の取り回しを意識して開発されたといいます。
日本の道路事情や商用ユーザーの使い勝手を重視するという、開発側の明確なメッセージが込められていると考えられます。
エクステリアは、2023年のショーで発表された電動商用バン「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」の意匠を踏襲。
直線を基調に無駄を削ぎ落とした“箱”のフォルムが特徴で、機能美を極めた工業製品のような洗練された印象を与えます。
このスクエアなデザインによって、室内の広さを最大限に確保していることがうかがえます。
ロールーフモデルの大きな特徴のひとつが、徹底的にフラット化された車内空間です。運転席は1席のみを確認でき、助手席側は広いフリースペースとなっており、荷物の積み下ろしや車内での作業をストレスなく行える設計になっています。
ダッシュボード周辺も外観同様にスクエアで広々としており、正面にはナビゲーションや走行情報を表示する横長のワイドディスプレイが配置されています。
操作系は非常にシンプルにまとめられており、展示車ではセンターコンソールにエアコンや走行モード、ハザードスイッチなどが集約されていました。
また、同時に発表された「COMOS-X」など、トヨタの新世代商用シリーズと共通のデザインテーマを採用しており、高い拡張性を意識した設計であることがうかがえます。
さらに、横開きのスライドドアはBピラーレス構造を採用。これにより、大きな荷物の積み下ろしや乗降時に最大限の開口部を確保しています。
車内フロアは段差のない完全フラット設計で、長尺物の積載や台車での搬入など、効率的な作業を可能にしています。
加えて、車内各所には実用性を高める工夫が随所に見られます。荷室エリアには、ヘルメットやペットボトル、工具や計測器などを整然と収納できるモジュール化されたスペースを配置。
また、天井やフロアに効果的に配置された照明は、夜間や暗所での作業時に安全性と効率を高めるための配慮といえるでしょう。
次世代ハイエースのスタディモデルとして、このコンセプトカーはパワートレインの多様性も視野に入れています。
BEV(バッテリー電気自動車)はもちろん、ガソリンエンジンやハイブリッドなど、複数の方式に対応できる柔軟なアーキテクチャを採用。世界各地の市場ニーズに対応できる構造を備えています。
このハイエース コンセプトは、単なる未来の商用車の提案にとどまらず、長年愛されてきたハイエースの機能性と拡張性をデジタル時代に合わせて再定義したモデルといえるでしょう。
市販化への期待が高まる中、このコンセプトが次期型ハイエースの姿を大きく変えることになるのは間違いなさそうです。
Writer: くるまのニュース編集部
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