トヨタ“新たなSUV”「ワイルドランダー“AIR”」発表! アンダー400万円&全長4.7m級の「ちょうどいいサイズ」なSUV! 安めの新モデル中国に登場
2026年2月に、トヨタが中国で製造・販売するSUV「ワイルドランダー」からエントリーモデルが発売されました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
“ワイルド”ランダー
トヨタが中国で製造・販売するSUV「ワイルドランダー」からエントリーモデルが発売されました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
「RAV4」はアウトドアブーム真っ只中の1994年、5ナンバーサイズのクロスオーバーSUVとして登場しました。その後、世代を重ねるごとにボディを拡大、北米市場を中心に不動の人気を誇ります。全世界での販売台数は年間100万台、2025年夏時点での累計販売台数は1500万台を記録し、世界戦略車としてのポジションを確立しました。2025年5月には6代目モデルが発表され、日本や北米向けはストロングハイブリッド(HEV)かプラグインハイブリッド(PHEV)のみの展開で話題を呼びました。
一方、中国市場でもRAV4は同様に人気ですが、RAV4以外に姉妹車の「ワイルドランダー」も販売されています。トヨタは中国において第一汽車との「一汽トヨタ」、広州汽車との「広汽トヨタ」の2つの合弁会社を展開しており、前者がRAV4、後者がワイルドランダーをそれぞれ製造・販売しています。中国において複数の合弁会社から同一車種を異なる車名とデザインで展開するのは一般的です。
広汽トヨタのワイルドランダーは2019年10月に初めて登場しました。パワートレインや内装は基本的にRAV4と同一ですが、ラギッドなフェイスを持つRAV4に対し、ワイルドランダーではより洗練された印象を持つフェイスとなります。中国では一汽トヨタのRAV4が月間2万台前後、広汽トヨタのワイルドランダーが月間1万台前後をそれぞれ売り上げており、合算するとテスラ「モデルY」に次ぐ販売台数を誇ります。

ワイルドランダーは6代目RAV4の登場に合わせ、2025年11月に開催された広州モーターショー2025にて2代目モデルがお披露目されました。6代目RAV4では外装の異なる3モデル「CORE(日本ではZグレードに相当)」「ADVENTURE」「GR SPORT」を用意していますが、中国向けでは「ADVENTURE」のみとなり、対して新型ワイルドランダーは「CORE」に準拠した見た目となります。
ボディサイズは全長4620 mm×全幅1855 mm×全高1680 mm、ホイールベース2690 mmとなり、基本的にグローバルモデルと同じです。一方でパワートレインは「2.5リッターHEV」、「2.0リッターHEV」、そして「2.0リッターガソリン」の3種類を用意しており、中国向けに独自で純ガソリンモデルを残している形となります。HEVよりも安いモデルを残すことによって、幅広い消費者層をターゲットとしていることでしょう。
ワイルドランダーは先行して上位モデルが発売されましたが、2026年2月にはエントリーモデルとなる「AIR」グレードの販売が開始されました。
ワイルドランダーのAIRグレードは2.0リッターガソリンと2.0リッターHEVのパワートレインのみに設定されるモデルで、その上に「PRO」や「PRO+」が用意されています。なお、最も装備が充実した「MAX」グレードは2.5リッターHEVのみの設定となります。
一番安いグレードとなるAIRでは基本的に上位モデルと同じ外観を持つ一方、ルーフレールの撤廃や、パノラマルーフではなくフロントのみのムーンルーフの搭載など、細かい部分で装備が削減されています。
運転支援機能では車体の周囲360度を表示するパノラミックビューモニターがリアカメラのみの表示になっていますが、一方でそれ以外に関しては上位グレードと同じToyota Safety Senseの各種機能を搭載しているとアピールします。他には、シフトレバーは日本仕様の「Adventure」グレードと同じレバー式、ハンズフリーパワーバックドアの削減、そして運転席のみのパワーシート機能搭載などが特徴となります。センターディスプレイはAIRグレードが14インチなのに対し、PRO以上では15.6インチのものを搭載します。
現時点で日本で販売されているRAV4は、「Adventure」「GR SPORT」といった特殊グレード以外は「Z」のみの単一グレードとなります。つまりは現時点で日本向けにエントリーグレードが設定されていない形になりますが、もしも将来的に設定されるのであれば、中国向けの「AIR」に近い構成になることでしょう。
ワイルドランダーのAIRグレードは2.0リッターガソリンが16.98万元(約394.1万円)から、2.0リッターHEVが17.98万元(約417.2万円)となります。これに新春を記念した期間限定の2.2万元(約51万円)キャッシュバックや、政府とメーカーから付与される1万元(約23万円)の乗り換え補助金を活用することで、それぞれ実質13.78万元(約319.7万円)、14.78万元(約342.9万円)から購入できると宣伝しています。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。




































































