「若者のクルマ離れ」は“過去の話”! 実は「20〜30代のクルマ好き」も増加 幼少期の“体験”が「クルマ趣味」に昇華 新たなつながりも! 広島で発見した「若者とクルマ事情」とは
「若者のクルマ離れ」という言葉が登場して久しい今、本当に若者はクルマに乗らないのでしょうか。実は若者のなかには、それぞれがコダワリを持ったクルマを頑張って所有する人も少なくありません。イベントの参加を通し、「若者とクルマ事情」を調査しました。
若者のクルマ離れ?そんなことはありません!
世間一般では、平成の時代に生まれた20代〜30代、さらには10代をも含む“若者世代”は、「クルマに興味がない」と考えられがちです。
いわゆる「若者のクルマ離れ」という言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。
その言葉が現実的な時代があったのは確かなのですが、実はもうすでに過去の話になっています。
![「若者のクルマ離れ」とは言うものの…「クルマ好きの若者」も多いです![AUTODIA6会場にて・遠藤イヅル撮影]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/10/20251031_autodia_2025sp_014.jpg?v=1761890366)
現在、20〜30代のクルマ好きは着実に増え続けています。
彼らは幼少期に1990年代から2000年代を過ごし、いまでも語り継がれるようなスポーツカーや名車が数多く登場したことに加えて、ミニバンの普及が進み、家族一緒に「クルマに乗って出かける」という体験が当たり前のものに。
クルマで得られる楽しさや喜びが、すでに幼い頃から染み付いているのです。
そして、彼らの親世代は1960年代から1970年代という時代に生まれ、時の「スーパーカー」ブームの世代。
クルマの進化も甚だしく、毎年・毎月のように新しいクルマが登場しては、大きな話題になったものです。
そんな親たちを持って生まれ育った彼らは、親の趣味もあって幼少期からクルマに触れる機会が多く、なかには「英才教育」を受けてクルマ好きになったという人もいます。
それから年数が経ち、運転免許を取れる年齢になると、いよいよ自分でクルマを所有することになります。
彼らのクルマへの向き合い方は、個々の個性が反映された審美眼もある車種選びだけでなく、洗練されたクルマとの暮らし方・付き合い方、豊かな知識と深い愛情も感じられるのです。
そして彼らの中にはSNSを駆使し、同年代のクルマ好きと横のつながりを広げていくという人も多く、なかには大小さまざまなイベントを開催し、さらに大きな輪にしようとしている人も少なくありません。
広島県内で年に2回行われている「AUTODIA(オートディア)」もそのひとつです。
このイベントの特徴は、国籍・メーカー・車種・年式・参加者の年齢といった縛りは一切なしで、告知・募集はSNSで台数限定、さらに開催場所も非公開ということ。
筆者(遠藤イヅル)も、ありがたいことに以前から主催者のIさんからお誘いを受けていたため、第6回目の開催となる「AUTODIA 6」にお伺いすることに。そこで愛車の1987年式日産フォルクスワーゲン「サンタナ」で、一路、東京から広島を目指しました。

































