「若者のクルマ離れ」は“過去の話”! 実は「20〜30代のクルマ好き」も増加 幼少期の“体験”が「クルマ趣味」に昇華 新たなつながりも! 広島で発見した「若者とクルマ事情」とは
「若者×クルマ」の視点が変わる「AUTODIA」
では、なぜAUTODIAというイベントを行うことになったのでしょうか。その始まりを主催のIさんに伺ってみました。
「もともと広島にはクルマのイベントが少なかったのですが、さらにコロナ禍でなくなってしまったのです。
そこで、友人の飯村さんと『何かしたいよね』と意気投合して、AUTODIAを始めることになりました。そこでまずプレイベントとして第0回を2022年春に開催して、少しずつ台数を増やして現在に至っています。
開催地も、自然の中でクルマが映える場所を選びました。広島で行なっていますが、飯村さんが関東の方なので、関東の風も流れ込んだ地域性の少ないイベントに育ったと思っています」
![今の「クルマ好きな若者」は深い交流で自動車文化を盛り上げています[AUTODIA6会場にて・遠藤イヅル撮影]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/10/20251031_autodia_2025sp_001.jpg?v=1761890312)
たしかに、地元のみならず関東圏から来たクルマが多いことにも驚かされます。広島県にいるはずなのに、ここはどこ? と考えてしまうほどです。
AUTODIAでは、イベント前日に別の場所に集まってクルマ談義に花を咲かせる「前夜祭」を開催しているほか、当日も主催者が用意したお弁当を会場内の好きな場所で青空の下で食べたり、写真コンテストを行うなど、参加者同士の親睦が深まる催しがいっぱい。
かつ時間が来て解散後も、仲間同士で談義の続きを行ったり、写真撮影を行ったり、クルマごと場所を移動してお茶をしたりと、気の合う若者同士が気兼ねなく集まってアフターイベントを楽しんでいました。
クルマの縛りが一切なく、参加者の多くが若い世代で、かつ同じような感性の人が集まることがAUTODIAの大きな魅力。Iさんの暖かな人柄もあって、心からほっこりした気持ちになれるイベントでした。
また、AUTODIAは基本的に年2回の開催ですが、毎回、多くの人がリピート参加する理由もわかったような気がしました。
若者が中心のクルマのイベントに参加してみたいけど、希少車や旧車に乗っていない、あるいは特にクルマを趣味にしているわけでないので参加しづらいなあ、と思っている人は少なくないと思います。
しかし、AUTODIAのように、(一般的に違法改造していなければ)どんなクルマでも受け入れてくれるイベントは、実際にはいくつもあります。
興味のある人は、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか。若者とクルマという視点が大きく変わるのは間違いありません。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。

































