日産「新型パトロール」“27年度前半”に発売! 「サファリ後継機」が“全長5m超えボディ”×「V6ツインターボ」搭載で進化! ライバル「ランドクルーザー」との差別化は? 待望の「プレミアムSUV」とは?
日産は「ジャパンモビリティショー2025」のプレスカンファレンスにおいて、新型「パトロール」を2027年度前半に日本市場へ導入することを正式発表しました。一体どのようなモデルなのでしょうか。
新型「パトロール」ついに日本導入へ!
日産は2025年10月29日、東京ビッグサイト(江東区有明)で開幕の「Japan Mobility Show 2025(ジャパンモビリティショー2025)」において、「パトロール」を2027年度前半に日本市場へ導入することを正式発表しました。
パトロールは1951年に初代モデルが登場して以来、70年以上にわたり世界中で愛されてきた歴史あるモデルであり、今回の発表は日本のファンにとって待望のニュースとなりました。

パトロールは、もともと日本市場では「サファリ」という名称で販売されていたモデルです。
2007年に国内販売を終了して以降、長らく海外専売車として中東やオーストラリア、アフリカなどで展開されてきました。
そのため、多くの愛好家からは「もう一度日本で乗りたい」という声が絶えなかったといいます。
日産次席チーフビークルエンジニアの近郷智史氏は、この日本導入の背景について次のように語っています。
「昨年度に新型パトロールを発表した際、YouTubeやSNSなどで非常に大きな反響がありました。特に日本の掲示板やコメント欄では『ぜひ日本にも導入してほしい』という声が多く寄せられたんです。そうしたお客様の反応が社内でも前向きな議論を生み、日本導入の実現につながりました」
SNS上での盛り上がりが、メーカーの決断を後押ししたというのは近年のクルマ業界でも興味深い現象です。
さらに近郷氏は、長年のファンの存在も大きな要素だったと強調します。
「かつて“サファリ”という名前で販売されていた時代から、今もそのクルマを大切に乗り続けているお客様が多くいらっしゃいます。そういった熱い思いを持つファンの存在が、再導入の大きなモチベーションになりました」
なお、イベント内で展示されたのは中東仕様のモデルですが、日本向け仕様についてはこれから検討段階に入るとのこと。近郷氏は次のように説明します。
「日本には独自の環境規制や安全基準があります。それらに対応するのはもちろん、日本の道路事情やお客様のニーズを踏まえた最適なセッティングを検討していきます」
また、グレード展開や「NISMO仕様」の導入について尋ねると、「現時点では未定」との回答。しかしその含みある言葉からは、今後の展開に期待を持たせる雰囲気が漂っていました。
近郷氏はさらに、ライバルであるトヨタ「ランドクルーザー」との差別化ポイントを次のように述べます。
「もちろんライバルはランドクルーザーですが、パトロールはそれよりも一回り大きなサイズで、よりゆとりのある3列シート空間を持っています。内装の高級感や静粛性も重視しており、悪路走破性だけでなく、街乗りやロングドライブでも快適に過ごせる“プレミアムSUV”として開発しました。力強さとラグジュアリーを両立した点が、最大の違いだと思います」
今回の日本導入は、単なる海外モデルの逆輸入ではなく、「日産SUVのフラッグシップを日本にも」という意思の表れでもあります。
日本市場におけるラージSUVの競合は手強いモデルが並びますが、パトロールはその中でも独自の個性を打ち出し、再び存在感を示そうとしています。











































































