羽村〜あきる野に「新ルート」開通! 激混み国道16号&411号“完全回避”で「五日市街道」まで直結! 完成に「26年もかかった待望の道路」 都道250号の草花大橋が29日に開通
都道250号あきる野羽村線が2025年10月29日14時に暫定開通します。
奥多摩街道の羽村方面と五日市街道を直結
東京都は2025年9月26日、都道250号 あきる野羽村線の暫定開通を発表しました。10月29日14時に開通します。
平成11年(1999年)に事業が始まった道路が完成を迎えますが、どのような道路で、開通したら周辺地域にどのような変化をもたらすのでしょうか。

都道250号「あきる野羽村線」は、羽村駅近くの奥多摩街道から「羽村大橋」で多摩川を渡り、そのまま南に下りて都道7号 五日市街道までを結ぶ道路です。
現在は、都道165号線「永田橋通り」との交差点である「氷沢橋」から約300mほどの地点で途切れています。
周辺にはゴルフ場「立川国際カントリー倶楽部」のほか、陸上競技場や体育館を備える秋留台公園、市民球場を要する草花公園があり、農業地帯を囲うように住宅が密集した地域です。
未開通ですが、とりあえず福生や圏央道日の出IC方面から来る永田橋通りと接続しており、羽村駅方面まで抜けられるため、あきる野市東部の主要道路として利用されてきました。
しかし先出のように、永田橋通りから五日市街道までは未開通で、東部を流れる平井川の手前までしか整備されていません。
この平井川を越えて南北に移動するには、幅が狭く入り組んだ下道を通るか、永田橋通りから常に込んでいる国道411号か国道16号などの大通りに出て迂回するほかありません。
また、周辺の小中学校・高等学校に通う子どもも多く、通勤・通学の時間帯には狭い路地をクルマと歩行者が行き交うという安全面に不安のある状況でした。
今回開通するのは、都道250号線のうち平井川の川向うにある五日市街道までの約1.2kmで、これをもって直結。1999年(平成11年)から続く長い事業計画が、ようやく実を結ぶ形になります。
実は平井川の前後の区間は順調に工事が進められており、どちらも川の手前まで完成後、ブツ切れ状態で一時的に開放されていました。
続いて平井川に架ける「草花大橋」の橋梁工事に着手したのですが、橋自体は2013年に竣工したものの、その周辺の用地取得でトラブルが発生。橋そのものが完成しても、長らく開通できずにいました。
事業がスタートしてから20年以上の月日が流れ、ついに草花大橋の利用開始に目処が立ち、ようやく満を持して開通することになります。
東京都が推進する「2050東京戦略」で掲げている「誰もが使いやすくスムーズな道路ネットワークの形成」「安全・安心で快適な日常生活を支える道路環境の創出」を背景に進められた事業であり、あきる野市東部に南北の交通の流れを設けることで、地域住民の生活利便性の向上、国道411号の混雑を回避する新ルートの創設など、道路環境の改善に期待されています。
また、市内東部の農業地域に寄り添うように通されていることや、地元で取れた農作物などを販売している「秋川ファーマーズセンター(JAあきがわ)」にアクセスしやすい面などから、物流や生活交通の利便性だけでなく、地域住民の日常生活や地元農業にも良い影響を与えそうです。













