ホンダ原付二種スクーター「PCX HYBRID」 世界初のハイブリッドシステムを採用
ホンダの原付二種スクーター「PCX」シリーズは、二輪車用ハイブリッドシステムを採用し、9月14日(金)に発売されます。今後「PCX」シリーズは、さらにEV車も加わる予定です。
PCXにハイブリッドを設定、さらに年内にEVモデルも登場か!
ホンダは、スクーター「PCX」シリーズに、量産二輪車用として世界初となるハイブリッドシステムを採用した原付二種(第二種原動機付自転車)スクーター「PCX HYBRID」をタイプ設定し、9月14日(金)に発売します。
「PCX HYBRID」は、2018年4月に発売したPCXをベースに、新たに搭載した高出力型リチウムイオンバッテリーをエネルギー源とし、エンジンの始動や発電を担っているACGスターターに駆動アシストの機能を追加しています。
エンジンへのモーターによるアシストを行うことで、従来の同クラススクーターを超える機敏なスロットルレスポンスや高い動力性能を実現しました。
ACGスターターによるアシストは、スロットル操作にともなうアシスト開始から、最大トルクを約3秒間継続し、その後1秒間で徐減させていく仕様となります。アシストはスロットル開度に合せたセッティングとし、PCXと同等の扱いやすさを維持しながら走行状況に応じた俊敏な加速が可能です。
「PCX HYBRID」には、走行状況やライダーの好みに合わせて、モーターのアシスト力を変更できる2つのモードが設定されています。快適な走行と適度なアシストを両立し低燃費に寄与する「Dモード」と、アシストを強めてよりスポーツ性を高めた「Sモード」により、モーターアシスト特性の切り替えを可能としています。
フルフェイスヘルメット1つを収納可能な容量23リットルの収納後方にリチウムイオンバッテリーを、フロントカバー内にアシスト制御やバッテリー監視機能などを持つ「パワードライブユニット(PDU)」を配置するなど、125ccスクーターの限られたスペースに効率よく搭載しています。
メーターパネルは、スピードメーターや時計、平均燃費に加え、モード表示、エンジンへのアシストレベルやリチウムイオンバッテリーへのチャージレベル、リチウムイオンバッテリーの残量計などをディスプレイに表示します。
PCXシリーズは、高剛性なダブルクレードル構造のフレームに、耐久性と静粛性、燃費性能に優れたスクーター用グローバルエンジン「eSP(イーエスピー)」を搭載しています。
省電力に寄与するLEDを採用した全灯火器類は、フロントからリアまで連続的に変化する曲面で構成した外観スタイリングとしています。カラーリングは、ハイブリッド車の先進性とプレミアム感を演出する、パールダークナイトブルーの1色が設定されました。
4月に行われた「PCX」試乗会では、会場に電動スクーター「PCX ELECTRIC」も展示されており、ホンダ二輪車の電動化戦略が「PCX HYBRID」から本格的にスタートしたことになります。
原付二種(第二種原動機付自転車)スクーター「PCX HYBRID」の価格は、43万2000円(税込)、国内年間販売計画台数は、2000台です。
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