レクサスは2025年10月1日、国内メディア向けイベントにて新型「ES」を日本で初公開しました。

　現行モデルが登場してから約7年が経過しましたが、新型では内外装がどのように進化しているのでしょうか。

　ESは、1989年のレクサスブランド誕生以来、販売が続くミドルクラスセダンで、これまで世界80以上の国や地域で展開されてきたレクサスの基幹車種のひとつです。

　日本での販売は、2018年登場の7代目（現行型）から本格的に始まりました。

　歴代8代目となる新型ESは、2025年4月の上海モーターショーで世界初公開され、「Experience Elegance and Electrified Sedan」をコンセプトに掲げています。

　快適性を高めるとともに、レクサスの次世代電動車ラインナップの先頭に立つモデルとして刷新されました。

　デザイン面では、ジャパンモビリティショー2023で公開されたコンセプトカー「LF-ZC」の思想を受け継ぎ、新たなレクサスデザインを体現しています。

　国内向けイベント「SENSES ―五感で感じるLEXUS体験」では、日本仕様の一部スペックも明らかになりました。

　ボディサイズは全長5140mm×全幅1920mm×全高1555-1560mm、ホイールベースは2950mmです。

先代に比べ、全長は＋165mm、全幅は＋55mmと一回り大型化し、全高も＋110-115mm高められています。

　ホイールベースは＋80mm延長され、後席の居住性向上にも期待が持てます。

　エクステリアはスピンドルグリルをはじめ、ヘッドランプやテールランプの形状、全体フォルムに至るまで刷新されました。

　フロントフェイスは次世代スピンドルグリルを採用し、ヘッドライトやバンパーを含めた造形によってグリルのシルエットを強調しています。

　ヘッドランプには「ツインLシグネチャーランプ」を新搭載し、新たなレクサスデザインの象徴として個性を際立たせます。

　ワンモーションシルエットによる空力性能を追求したデザインで、横から見ても天井の高さは感じられず、サイドからリアにかけては流麗に絞り込まれたフォルムを採用しています。

　テールランプは横一文字に広がり、中央には従来のLエンブレムに代わる新しいLEXUSエンブレムを配置しました。

　タイヤは19インチまたは21インチで、多本スポークの端正なホイールを装着しています。

　ボディカラーはEVのクリーンな印象を表す新色「SOU（蒼）」を含む全7色を用意しています。

　インテリアも大幅に刷新され、先進的で機能的なデザインに生まれ変わりました。

　インパネやステアリング周り、操作スイッチの配置など、先代ESや従来のレクサス車にはない造形が採用されています。

　ステアリング中央には新しいLEXUSエンブレムを装着し、中央にはシンプルな大型ディスプレイを、コックピットには12.3インチのメーターディスプレイを配置しています。

　インテリアカラーはバンブーをモチーフとした「アオタケ」やホワイトを含む全4色です。

　先代にはなかった次世代装備も充実しています。世界初採用の「レスポンシブヒドゥンスイッチ」は、内装に同化した物理スイッチが手をかざすと浮かび上がる仕組みです。

　また、レクサス初採用の「センサリーコンシェルジュ」は、イルミネーションや空調、香りによって車内の雰囲気を変えられる機能で、新しい体験価値を提供します。

　室内空間はシートや内装トリムを薄型化し、大型パノラマルーフや拡大ウインドウにより、開放感を高めています。

　新型ESは、レクサスの次世代電動車ラインナップの先頭に立つモデルとして、内外装を大幅に刷新し、五感で楽しめる新しい体験価値を提供するクルマへと進化しました。

　なお、日本への導入は2026年春の予定です。