旧車風「丸目4灯デザイン」採用! 昭和の「超・高性能バス」が復活!? 日野最新「セレガ」にめちゃ懐かしい「旧カラー&斬新窓」を“完全再現” JR東海バスが「レトロバス」運行開始
ジェイアール東海バスは、特別なラッピングを施した「レトロバス」の運行を開始しました。
まさかの昭和な「超レトロ仕様バス」登場
ジェイアール東海バスは2025年10月10日、特別なラッピングを施した「レトロバス」の運行を開始しました。
一体どのような車両なのでしょうか。

レトロバスのベースになったのは、2020年式の日野「セレガ」(2TG-RU1ASDA型)で名古屋支店所属のH77-2001号車(名古屋230あ20-01)。
元々はJRバスの通常カラーだったようですが、JRバス発足当時、まだ国鉄バス時代の車両が数多く運用されていた時代をほうふつとさせる、レトロなカラーをまとっています。
ラッピングを開始するに至ったきっかけについて、ジェイアール東海バスの担当者は、以下のようにコメントしています。
「来年(2026年)11月に、JR東海バスの歴史が、国鉄バス+自動車事業部の社歴を超えます。これを記念し、JR移行期の高速バスデザインをオマージュしたレトロバスを作りました。
長年ご愛顧いただいてきた『これまで』に感謝の気持ちを表すと共に、そして今後も安心・安全・快適な輸送サービスを提供し続けていく『これから』をお誓いするという『私達の想い』があります。
運行に携わる当社の社員は、この想いを胸に、レトロバスを運行していきます」
オマージュ元となった車両は、「ダルマ」という愛称で親しまれていた三菱ふそうの「B906R」。東名高速の開業にあわせ、当時の国鉄バスの高速路線で運用されていた車両です。
B906Rは、通称「国鉄専用形式」と呼ばれるスペシャルモデルで、満員乗車で定時を守って高速道路を走らければならないことから、民間事業者よりもハイスペックが要求されています。
これはカタログスペックにとどまらず、実際の運用を見据えたものもあり、たとえば通常よりも高い最高速度で走れること、高速のバス停から本線に流入するのに一定の加速タイムを切ること、ブレーキなども高性能仕様になっています。
B906Rでは、当初350馬力を発揮するV型12気筒OHVエンジンを搭載し、車体は当時の富士重工業が製作を担当。
国鉄専用形式は三菱ふそうだけでなく、各社が開発に挑戦して納入しましたが、結果としてこのB906Rが最多の納入台数を獲得しました。
全体のスタイリングは曲線的で美しく、メッキベゼルのブラックガーニッシュに4灯の丸目ライトを収めた堂々としたスタイリングは、当時のバスファンを魅了しました。
この旧型のデザインを最新のセレガにラッピングで見事再現。当時のカラーだけでなく、丸目4灯の特徴的なフロントフェイスのほか、最前席が1段落ち、逆スラントとなっている斬新な側窓をも、完璧にオマージュしています。
先出の担当者は、ラッピングのこだわりについて、「当時の車両を基に、窓枠は特に工夫しました。そして、フロントやリアの細部のデザインと、青色(メタリック)にこだわりました」と話しています。
すでにファンの間でも大きな話題になっているようで、その反響について先出の担当者はこのように話します。
「ファンの皆様からは、ご好評をいただいており、『懐かしい』『よく乗りました』『トミカにして欲しい』『現行セレガに上手いこと落とし込みましたね』『流行りのAI加工かと思いました』『乗りたい!』といったお声がありました」
10日の運用開始日には、50名以上のファンが名古屋バスターミナルに押し寄せるなど、かつての名車の復活に歓喜しています。
なお、運用自体は4列シート車両が運行されるものと共通で、名古屋から東京・神奈川・山梨・静岡・岐阜(高山)・京阪神・広島の各エリアに出没予定。
いつどこで運用されるか乗れるかはお楽しみということで、運が良ければその姿を見られるかもしれません。


























































































