トヨタの「“ちいさい”4人乗りスポーツカー」に熱視線! 直4+MT搭載でクルマ好きも虜に? 本格小型クーペ「S-FR レーシングコンセプト」とは
過去に開催された「東京オートサロン」ではさまざまなカスタムカーやコンセプトカーが登場しましたが、なかでも2016年にトヨタが公開した「S-FR レーシングコンセプト」は、市販化の声の多かった一台です。どのような車両なのでしょうか。
ライトウェイトスポーツの系譜を受け継ぐFRクーペ
2025年10月30日から11月9日にかけ、国内最大のモーターショー「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)2025」が開催されます。
過去のモーターショー同様に、今年もさまざまなコンセプトカーの展示が行われ、来場者の注目を集めることが予想されます。

今回は、2015年に開催された「第45回 東京モーターショー」にトヨタが出展して話題を呼んだコンセプトカー「S-FR」のレーシングバージョンとなる「S-FR レーシングコンセプト」について改めて振り返ります。
ジャパンモビリティショーやその前身となる東京モーターショーとともに、国内のみならず世界から大きく注目されるもうひとつの自動車イベントが、カスタムカーショーの「東京オートサロン」です。
今年も2025年1月10日からの3日間、「東京オートサロン2025」が開催され、数多くのメーカーやチューニングショップによる多種多様なカスタムカーが会場を彩り、大きな盛り上がりを見せて閉幕しました。
過去の東京オートサロンでも多くのカスタムカーが注目を集めてきましたが、特に「東京オートサロン2016」で登場したS-FR レーシングコンセプトは、今なお多くのユーザーから様々な声が寄せられる一台です。
このS-FR レーシングコンセプトは、トヨタが提案するライトウェイトスポーツの系譜を受け継ぐS-FRを基にしたカスタム仕様のクルマです。
ベースとなったS-FRは、「東京モーターショー2015」にて世界で初めて公開された小型スポーツカーのコンセプトモデルで、「150万円で買えるFRスポーツ」という構想のもとで開発され、ドライバーの思い通りにクルマが動き、運転の楽しさを追求するモデルとして発表されました。
外観は、ロングノーズとワイドスタンスによってスポーツカーらしい雰囲気を強調しつつも、角の取れた丸みのあるフロントグリルや丸目のヘッドライトを備え、親しみやすいデザインが採用されています。
内装はブラックを基調としながら、イエローのステッチやアクセントカラーが効果的に配置され、シンプルでありながら走りを予感させるスポーティな空間となっています。
S-FRのボディサイズは全長3990mm×全幅1695mm×全高1320mmと全長が4mを切るコンパクトな5ナンバーサイズでありながら、4人乗車を可能としている点が特徴です。
エンジンはフロントミッドシップに搭載され、駆動方式にはFR(後輪駆動)レイアウトが採用されました。エンジンの詳細なスペックは公表されていませんが、最適な重量配分と独立懸架のサスペンションが優れたコーナリング性能をもたらすとされています。この軽量コンパクトなボディに6速MTを搭載することで操る楽しさが提案されました。
東京モーターショー2015でS-FRが大きな話題を集めたのに続き、東京オートサロン2016では、このクルマをレース仕様に仕立てたS-FR レーシングコンセプトが姿を現しました。
サーキットでの高いパフォーマンスを発揮するためのデザインが与えられ、大きく張り出したオーバーフェンダーや、大胆なエアアウトレットを持つエンジンフードを装備。さらに、フロントアンダースポイラー、カナード、リアスポイラーといったカーボン製のエアロパーツが装着されています。
S-FR レーシングコンセプトのボディサイズは、全長4100mm×全幅1735mm×全高1270mmとなり、ベース車より一回り大きい3ナンバーサイズへと拡大されました。その一方で全高は50mm低められており、ワイド&ローの低重心スタイルが実現されています。
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クルマ好きの間では、東京モーターショーでのS-FRの登場に続き、東京オートサロンでカスタム仕様のS-FR レーシングコンセプトが発表されたことで、「市販化も近いのでは」と多くの期待が寄せられましたが、現在までその市販化は実現していません。
ジャパンモビリティショー2025では、同モデルを超える「ワクワク」するコンセプトカーの登場に期待したいところです。
Writer: くるまのニュース編集部
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