マツダの「最上級2ドアクーペ」が復活! 超パワフル「RX-7ユニット」×画期的・世界初技術の「ユーノスコスモ」が甦る! 新車並みになった34年前の「名車」をファンフェスタで公開
京都府と滋賀県でマツダの販売店を運営する京滋マツダは、マツダの公式イベント「マツダファンフェスタ2025」で、フルレストアを施した「ユーノスコスモ」を展示しました。
去年よりさらに磨きがかかった「マツダ最上級クーペ」
2025年10月4日・5日の2日間に渡り、「富士スピードウェイ」(静岡県小山町)を会場に開催された「マツダファンフェスタ2025」には、さまざまなコンテンツのほか、マツダ関連会社やアフターパーツメーカー、各地のマツダディーラーなどもブースを構え、独自の展示を披露していました。
その中でも、ひと際存在感を放っていたのが、京都府・滋賀県を拠点にマツダディーラーを展開する「京滋マツダ」のブースに展示された、「ユーノス コスモ」でした。
![京滋マツダによる「ユーノスコスモ」レストア車[マツダファンフェスタ2025]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/10/20251016_mazda_Keiji_mazda_eunos_cosmo_000.jpg?v=1760609305)
1967年に登場した世界初の実用・量産ロータリーエンジン搭載車である「コスモスポーツ」を祖に持つユーノスコスモは、1990年4月に登場。
当時存在していたマツダの販売チャンネルのひとつである「ユーノス店」のフラッグシップモデルとしてリリースされました。
コスモスポーツ時代から脈々と搭載され続けてきたロータリーエンジンは、国産スポーツカーの代名詞である「RX-7」(FD3S型)にも搭載された、2ローターシーケンシャルターボを採用した「13B-REW型」に加えて、市販車としては世界初となる3ローターの「20B-REW」型の2種類をラインナップ。
さらに、こちらも世界初となるGPS式のカーナビゲーションシステムを一部グレードに標準装備するなど、ユーノスならではのラグジュアリークーペとして。独自の世界観を擁していたのです。
今回京滋マツダのブースに展示された個体は1991年式のモデルで、13Bエンジンを搭載した上級グレードである「タイプE」というもの。
もともとワンオーナーの下取り車として同社に入庫した車両ということでしたが、今では貴重なモデルということもあってレストアを決意。昨年の「マツダファンフェスタ2024」にて初披露となったのでした。
今年は昨年の状態からさらにレストアを進め、エンジンを下ろしてエンジンルームを磨き上げたほか、一部に結晶塗装を施すことでロータリーエンジンをアピール。
そして、フロントマスクの「キモ」でもあるヘッドライトもレストアすることで、より美しい印象を与えてくれています。
また、ユーノスコスモは走りへのこだわりを持つマツダのモデルいうこともあり、足回りの一部にはゴム製ではなく、レーシングマシンにあるようなピロボールのブッシュが使用されているのですが、残念ながら現在は部品が製造廃止となってしまっています。
そこで今回は、リアの足回りに用いられているピロボールを、普段の修理でもお世話になっているという協力会社の手によってワンオフ制作してもらい、新車当時の乗り心地に近づけることができたのだとか。
一見すると完璧にレストアされたようにも見えるコスモですが、まだまだ手を入れたい部分はあるとのこと。
いずれは車検を取得して、自走でマツダファンフェスタに参加したいという目標があると京滋マツダのスタッフは話しています。
コスモのレストアは業務外での作業ということですが、社員のレベルアップにも繋がるということで、コスモが完成したあとも次のクルマを入手してレストアを続けていきたいそう。
ちなみに現在狙っているのは、マツダがかつて販売していた1BOXミニバン「ボンゴフレンディ」のうち、ルーフが展開してテントとして使える「オートフリートップ」装着車ということで、いつの日かこのコスモとボンゴフレンディが並ぶ日がくるかもしれません。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
















































