新車たった280万円台! マツダ「2ドアスポーツカー」の“最安モデル”に大注目! 超楽しい6速MT&軽量FRボディで魅力ありすぎる! 一番安い「ロードスターS」どんなモデル?
マツダ「ロードスター」は根強いファンを持つ2ドアオープンスポーツカーです。このうち最安モデルはどのような内容なのでしょうか。
もはや破格な「280万円台」
1989年に初代モデルが登場して以来、日本のみならず世界中で多くのファンを擁しているライトウェイト・オープン2シータースポーツのマツダ「ロードスター」。
現在は「ND型」と呼ばれる4代目が現行型として販売中です。このうち、最安値グレードとなる「S」は、果たして魅力的なモデルとなっているのでしょうか。

現在のロードスターは、1.5リッターガソリンエンジンを搭載するソフトトップモデルと、2リッターエンジンを搭載する「ロードスターRF(リトラクタブル・ファストバック)」の2種類が用意されています。
またソフトトップモデルには2025年10月4日、マツダのモータースポーツブランド「MAZDA SPIRIT RACING」による専用2リッターエンジンと、手の込んだチューニングが施されたスペシャルモデル「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER/12R」も登場しました。
この中で、1.5リッターエンジンを搭載するソフトトップモデルは、下から「S」、「Sスペシャルパッケージ」、「Sレザーパッケージ」、「Sレザーパッケージ Vセレクション」、「RS」が用意。
さらに別途、モータースポーツベース車として「NR-A」が存在しています。
トランスミッションは6速MTを基本に、一部グレードで6速ATも用意します。
最上級グレードの「RS」の価格(消費税込)は、367万9500円となっていますが、最安値グレードの「S」は289万8500円で、その価格差は78万1000円となかなかのもの。
RSにはビルシュタイン社製ダンパーや大径ブレーキローター(前後)、フロントサスタワーバー、レカロ社製シート、BOSEサウンドシステムなどが標準装備となります。
一方のSでは、RS以外の他グレードにも標準装備(MT車)となる、アシンメトリックLSDやリアスタビライザー、トンネルブレースバーといった、走りにまつわる部分の装備が非装着です。一見すると物足りないものになると感じられるかもしれません。
しかし、エンジンやミッションといったパワートレインはどのグレードも共通のもの。
現代のクルマとしては非常に軽量な1010kgの車重に収め、かつてのロードスターが兼ね備えていた、「ヒラヒラ」とワインディングを軽快に走るというキャラクターを踏襲しており、走りの楽しさという面ではRSに勝るとも劣らない魅力を持っているのです。
また、Sグレードであっても、Android AutoとApple CarPlay接続に対応(Apple CarPlayはワイヤレス接続対応)している8.8インチのセンターディスプレイや6スピーカー、RSが標準装備するのと同じ16インチのアルミホイールと195/50R16タイヤなども備わるので、実は低グレード感も薄くなっています。
そして、何より原材料の高騰などで新車価格が上がり続けている現代において、専用のFRプラットフォームを採用したれっきとしたスポーツカーであるにも関わらず、わずか280万円台の価格に抑えていることを考えれば、間違いなく「お買い得」なグレードと言えるのではないでしょうか。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。












































































