「24時間無料」でも「車中泊」はやめて…。 道の駅やSA・PAの「トラブル」なぜ起きる? 利用者の「残念すぎる勘違い」とは
具体的にどんな問題が起きている?
全国各地にある道の駅、いくつかの運営者に話を聞くと、最も多かったのが「ゴミの放置」。
旅の道中で出たゴミを道の駅に捨てていく利用者が多く、中には駐車スペースにそのまま放置する悪質なケースもあるようです。
多くの道の駅は地元自治体が運営しており、ゴミの処理費用は住民の税金が使われています。
ゴミ処理に人手をとられると、物販や情報発信といった本来の業務に影響が出るため、施設運営に支障をきたすこともあります。
また他の利用者からの苦情が多いのが「トイレ問題」です。
車中泊をする人がトイレで洗顔や洗髪をするため、手洗い場が汚れてしまうといったトラブルも発生しています。

さらに、長時間にわたって駐車スペースを占有するケースも目立ちます。
連泊したり、屋根のある身障者用スペースに停め続けたりする事例も珍しくないようです。
こうした迷惑行為によって、本来道の駅を利用したい人が駐車できないといった苦情が寄せられています。
実際に群馬県内にある道の駅の従業員は、以下のように話していました。
「基本的に、道の駅は仮眠のための場所です。
長時間や長期の滞在を想定した場所ではありません。しかし、それにもかかわらず車中泊をする人たちは一定数います。
そういった人達は、洗面台で歯磨きどころか髪まで洗って床をびしょびしょにしたり、持ち込んだゴミを捨てていく人もいるので、困っています。
他にも、2ヶ月近く同じクルマが出入りを繰り返して長期滞在するケースもあり、実質的な拠点化が進んでしまっているような事例もあります」



















