約490万円! “8年ぶり全面刷新”の日産「新型コンパクトカー」登場! 丸目ライト×全長4m以下ボディの“マーチ後継機”「マイクラ」欧州で公道走行
日産の欧州法人は2025年9月11日、フル電動の新型コンパクトモデル「マイクラ」を初めて公道で公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。
マーチ後継機の新型コンパクトカー
日産の欧州法人は2025年9月11日、フル電動の新型コンパクトモデル「マイクラ」を初めて公道で公開しました。
マイクラは、かつて日本で「マーチ」の名で親しまれたハッチバック型のコンパクトモデルです。1982年に初代が発売され、日本のコンパクトカー市場を長らくけん引してきました。

日本では2022年に4代目をもって販売を終了しましたが、欧州をはじめグローバルでは販売が継続され、累計600万台以上が世に送り出された日産のロングセラーモデルとなっています。
今回披露された8年ぶりの全面刷新を遂げた新型マイクラは6代目にあたり、Bセグメントに属するフル電動ハッチバックとして登場しました。BEV(バッテリー式電気自動車)専用プラットフォームを採用し、ユニークなデザインと優れた実用性を両立しています。
ボディサイズは、全長3974mm×全幅1830mm×全高1499mm、ホイールベースは2541mmです。
バッテリー容量は52kWhと40kWhの2種類が設定され、52kWh仕様で航続距離416km、40kWh仕様でも317kmを確保しました。いずれも100kWの急速充電に対応し、15%から80%の充電を約30分で完了できる性能を備えています。
エクステリアは、SUV的な要素を取り入れながらも洗練されたシンプルさを強調しました。タイヤ&ホイールサイズを18インチとするなど、クラスを超えた存在感を演出。街中でもひときわ目を引くスタイルに仕上げられています。
コックピットは10.1インチのデュアルスクリーンを採用。Googleサービスを組み込んだ「ニッサン コネクト」を通じてコネクティッド機能を充実させ、デジタル時代の快適なユーザー体験を提供します。価格は2万8000ユーロ(約490万円)からです。
欧州市場では電動化の流れが加速しているものの、需要は国や価格帯によって大きく異なるのが実情です。その中でBセグメントは、日常の足としての実用性と手の届きやすい価格が評価されるカテゴリーであり、BEVにおいても拡大が期待される市場です。
BEVとして生まれ変わった新型マイクラは、日常的な使い勝手と先進性を兼ね備えたモデルとして、欧州のコンパクトBEV市場における日産の存在を改めて強く印象づける一台となりそうです。
Writer: 近藤 英嗣
新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。



































































