三菱自動車は2025年9月18日、「デリカミニ」のフルモデルチェンジを発表し、同年10月29日に発売する予定です。

　新しく生まれ変わったデリカミニのなかでも、最も高価な最上級モデルはどのような仕様なのでしょうか。

　2023年5月に登場した初代デリカミニは、従来の「eKクロス スペース」の後継にあたる軽スーパーハイトワゴンです。

　公式キャラクター「デリ丸。」を前面に押し出し、「カッコかわいい頼れる相棒」というコンセプトで人気車へと成長しました。

　その初代からわずか2年4カ月で実施された今回のフルモデルチェンジ。

　新型では「進化したアクティブで頼れる相棒」を掲げ、内外装のデザインから走行性能、安全性能、機能性にいたるまで全面的な進化を遂げています。

　なお、同時に「eKスペース」も刷新され、シンプルかつクリーンな新デザインへと生まれ変わりました。

　新型デリカミニの外観は、初代のコンセプトを受け継ぎながら進化。

　三菱車のデザインアイコンである「ダイナミックシールド」をボディ同色に仕立てつつ、半円型のLEDライトをより大きくデザインし、親しみやすく愛着の湧くフロントフェイスを実現しました。

　さらに、新型では初めてドライブモードセレクターを採用。5つの走行モードから選択でき、路面状況に応じた走行が可能です。

　また、Aピラーの角度と形状を見直し、室内長は従来比115mm拡大。より広々とした開放感のある室内空間を確保しました。

　インフォテインメントには、三菱として初めて12.3インチの大型スクリーンを搭載したGoogle内蔵システムを導入。

「Google アシスタント」による音声操作や「Google マップ」のルート案内など、利便性を大きく高めています。

　こうした進化を集約した最上級グレードが「T Premium DELIMARU Package 4WD」です。

　ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1815mm、ホイールベースは2495mm。最低地上高は160mmと、2WDモデルより10mm高められています。

　ボディカラーはモノトーン9色、ツートン6色の計15色を展開。4WDモデルには大径タイヤと5本スポークの15インチアルミホイールが装備されます。

　室内は機能性と高品質を両立。シートには合成皮革とファブリックを組み合わせ、伸縮性と撥水性に優れた生地を採用。カラーは上質感のあるベージュです。

　DELIMARU Packageには、12.3インチGoogle搭載インフォテインメントシステムのほか、「3Dマルチアラウンドモニター」「デジタルルームミラー」「MITSUBISHI CONNECT」など、利便性と安全性を高める装備が充実。両側電動スライドドアも標準で備わります。

　安全装備は全車に「三菱e-Assist」を搭載。上級のPremium系では、軽自動車として初採用の「後側方衝突防止支援システム」や、三菱の軽で初の「後側方車両検知警報システム（レーンチェンジアシスト機能付）」を備えています。

　また、高速道路での運転支援機能「マイパイロット」には、アダプティブクルーズコントロール（ACC）や車線維持支援（LKA）も含まれています。

　パワートレインは660cc直列3気筒ターボエンジンにCVTを組み合わせ、駆動方式は4WD。WLTCモード燃費は17.8km／Lを記録しています。

　なお、「デリカミニ T Premium DELIMARU Package 4WD」の価格（消費税込み）は290万7300円。

　最安モデル「G 2WD」（196万4600円）との価格差は94万2700円となっています。