ボディサイドの“フィン”が美しい! 40年前の「真っ赤なフェラーリ」がベルギーのオークションに登場! 初期型にしか存在しない片耳ミラー仕様「テスタロッサ モノスペッキオ」とは?

米国ブロードアロー・オークションは、2025年10月10日にベルギーのクノック・ヘイストにおいて「2025年ザウテ・コンクール・オークション」を開催します。今回のオークションには、1985年型フェラーリ「テスタロッサ モノスペッキオ」が出品されます。

文化的アイコンとなった初期型テスタロッサの魅力

 米国ブロードアロー・オークション(Broad Arrow Auctions)は、2025年10月10日にベルギー・クノックヘイストで「2025年ザウテ・コンクール・オークション」を開催します。

 その目玉のひとつとして、1985年型フェラーリ「テスタロッサ モノスペッキオ」が出品されます。

1985年型フェラーリ「テスタロッサ モノスペッキオ」(Photo:Broad Arrow Auctions)
1985年型フェラーリ「テスタロッサ モノスペッキオ」(Photo:Broad Arrow Auctions)

 1980年代半ば、ポルシェ「911ターボ」やランボルギーニ「カウンタック」と並び、フェラーリ「テスタロッサ」はスーパーカーブームを牽引した存在でした。ピニンファリーナによるデザインは、先代「ベルリネッタ・ボクサー」を大胆に再解釈。

 サイドに移設されたラジエーターを効率的に冷却する巨大なサイドインテークは、横一文字の「ストレーキ」で覆われ、規制対応とデザイン性を兼ね備えた独自のスタイルを確立しました。テレビやゲームにも登場し、文化的アイコンとして定着したのは周知のとおりです。

 心臓部には4.9リッター180度V型12気筒エンジンを搭載し、最高出力390馬力・最大トルク490Nmを発揮。流麗なスタイルに加えて圧倒的なパフォーマンスを誇りました。

 今回出品される個体は、1985年5月にドイツで納車されたロッソ・コルサにネロレザー内装の組み合わせです。初期型ならではの特徴である、運転席側にのみ高い位置で備えられたシングルミラー(通称「モノスペッキオ」)と、415mm径シングルボルト仕様の「モノダード」クロモドーラ製ホイールを装備しています。

 この車両は1988年にスイスへ輸送され、その後2011年に現オーナーが購入。以降はドイツへ戻され、丁寧に維持されてきました。2022年にはインジェクターやタイミングベルト交換を含む整備に約3万2000ユーロ(約555万円)を投じており、走行距離は8万7000km弱とされます。

 現在は後期型16インチホイールを装着しつつ、オリジナルのメトリックホイールも付属するなど、コレクターにとって貴重な仕様といえるでしょう。

 鮮烈なスタイリングと確かな整備履歴を備えるこの1985年型「テスタロッサ モノスペッキオ」は、まさに1980年代を象徴する1台。良好なコンディションで現存する初期型個体に出会える絶好の機会となりそうです。

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 今回のオークションの予想落札価格は 12万ユーロから18万ユーロ(約2084万円から3126万円)と見込まれており、世界中のフェラーリファンやコレクターから注目が集まっています。

【画像】「えっ…!?」これが貴重なシングルミラー仕様の「テスタロッサ」です!(29枚)

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Writer: くるまのニュース編集部

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