マツダ「“超美麗”ロータリークーペ」がスゴい! 「RX-7復活!?」な全長4.4m級めちゃカッコいい「ワイド&ロー」ボディ! もうひとつの“精悍”モデル「RX-VISION」に注目!
2015年、世界中を熱狂させたマツダのコンセプトカー「RX-VISION」。この美しすぎる「2シーターロータリークーペ」について振り返ります。
光で魅せる“魂動”の極み!
2015年10月、マツダは第44回「東京モーターショー」で真紅のクーペ「RX-VISION」を世界初公開しました。
全長4389mm×全幅1925mm×全高1160mm、ホイールベース2700mmと、数値だけ見れば伝統的なFRスポーツの黄金比ですが、最大の特徴は、キャラクターラインを排した“引き算の造形”です。

RX-VISIONは、ボディに流れる光のゆらぎによって生命感を表現し、長すぎるほどのロングノーズは見る者に強いインパクトを与えました。
フロントは立体的メッシュのシグネチャーグリルと細いLEDランプ、リアは円形テールランプによって往年のロータリースポーツカー「RX-7」を想起させつつ、低重心とワイド感を強調しています。
インテリアには削り出しアルミや本革を用い、タービン形状のシフトレバーや鞍をイメージしたセンタートンネルなど、運転に集中する「人馬一体」の空間が徹底的に追求されていました。
タッチパネルを多用する近年の潮流に背を向けたミニマリズムは、外観の純度と完全に呼応しています。
心臓部とされた次世代ロータリー「SKYACTIV-R」の具体的なスペックは非公表でしたが、開発陣は「従来を凌ぐ効率と信頼性を実現する」と明言。
高効率燃焼、高耐久アペックスシール、新素材ローターなどのブレークスルーにより、燃費や排ガスといった長年の課題を克服する方針が示されました。
当時SNSには「世界で一番美しい」「量産されたら即予約」といった声が殺到し、公式動画は公開から24時間で30万再生を突破。海外メディアもこぞって賞賛し、翌2016年にはフランスの国際自動車フェスティバルで「最も美しいコンセプトカー」賞を受賞しました。
市販版を示唆する名称「RX-9」はネット上で一人歩きし、特許図面に基づく予想CGが次々と登場。特許には、2ローター発電エンジン+モーター駆動のハイブリッド構成や可変リアスポイラーが描かれており、開発継続の証拠として話題を呼びました。
さらに2023年には、ロータリーを発電機として搭載した「MX-30 R-EV」が市販され、ロータリー技術と生産ラインが今も現役であることが示されています。















































