トヨタ最新「“4WD”スポーツカー」に反響多数! 全長4m以下“ちょうどいいボディ”×1.6リッター「300馬力超え」パワトレ搭載! 大幅進化の「GRヤリス」販売店に集う声とは?
トヨタのスポーツカーとして誕生した「GRヤリス」は、2025年4月11日に一部改良が報じられ、同年5月6日に販売が開始されました。その進化に販売店からも多くの反響が集まっています。
販売店に集まる声とは?
2025年4月11日、トヨタは進化型「GRヤリス」を世界初公開し、同年5月6日から発売しました。
この進化型では走行性能や装備を磨き上げ、サーキット志向のドライバーから日常でスポーツ走行を楽しみたいユーザーまで、幅広い層に向けて存在感を強めています。
その仕様に、販売店にも多くの反響があつまっているといいます。

GRヤリスは「モータースポーツ用車両を市販化する」という通常の市販モデルとは逆転の発想から誕生した3ドアスポーツハッチバックです。
コンセプトカー「ヤリス」をベースとしながら、ボディ骨格の強化や専用サスペンション、ターボエンジンの搭載によって、高い評価を獲得してきました。
開発総責任者でありマスタードライバーでもあるモリゾウ氏がサーキットで自らハンドルを握り、世界ラリー選手権やスーパー耐久シリーズといった過酷な競技環境で鍛え上げてきた経緯は、ファンの間で広く語られています。
「壊してくれてありがとう」を合言葉に、レースで浮かび上がった課題を徹底的に解析する独自のサイクルは発売後も継続され、GRヤリスは常に進化を遂げています。
現行型GRヤリスのボディサイズは全長3995mm×全幅1805mm×全高1455mm、ホイールベースは2560mmです。
ワイド&ローのフォルムによってダウンフォースを稼ぎ、四隅に配置されたタイヤが俊敏なコーナリングを可能にします。
パワートレインは最高出力304PS、最大トルク400Nmを発生する1.6リッター直列3気筒ターボエンジンで、電子制御多板クラッチによって前後の駆動力を自在に配分するスポーツ4WDシステム「GR FOUR」と組み合わされています。
トランスミッションは6速iMTに加え、昨年の改良で追加された8速AT「GR-DAT」も選択可能です。
GR-DATはMT同等のタイムを目指して開発されており、スポーツ走行に対応できることが特徴です。
グレード構成はエントリーモデルの「RC」、バランス重視の「RZ」、そしてサーキット志向の「RZ“High performance”」の3種類で、価格(消費税込み)はRCの391万円からRZ“High performance”の533万円まで設定されています。
今回の改良では、GR-DATの制御が全面的に見直されました。
パドル操作から変速が始まるまでの時間を短縮し、スポーツモードではレッドゾーン付近で素早く変速が入るよう調整されたことで、サーキット走行時の加速性能が向上しています。
また、登坂時にはシフトアップのタイミングを遅らせることで、出力低下を防ぐ工夫も施されています。
さらにフットレストが大型化され、長距離走行での疲労軽減効果が高まりました。
車体はフロントロアアームやリヤサスペンションメンバーの締結ボルトを高剛性化し、ステアリング入力に対する応答をより自然に改善。
ショックアブソーバーの減衰力も再調整され、限界域での操縦性と日常の乗り心地を両立させています。
電動パワーステアリングも最適化され、ハンドル操作と車両挙動の一体感を高めました。
縦引きパーキングブレーキは全グレードで選択可能となり、タイトコーナーでの旋回が容易に。
さらに、先進安全装備「Toyota Safety Sense」がRCにも標準装備され、運転支援機能が充実しました。
また、東京オートサロン2025で披露され話題を集めた「エアロパフォーマンスパッケージ」も正式に設定。(2025年秋以降発売)
ダクト付きアルミフード、フロントリップスポイラー、フェンダーダクト、燃料タンクアンダーカバー、可変式リアウイング、リヤバンパーダクトといった6つの空力パーツを装備し、冷却性能向上とダウンフォース増大を両立しています。
特に可変式リアウイングは角度調整が可能で、ストレート重視の低抵抗設定からハイダウンフォース設定まで走行シーンに応じた細やかな調整が魅力です。
そんな進化型GRヤリスに販売店からも注目の声が寄せられています。
関東圏の販売店担当者は
「問い合わせで多いのはAT仕様の『GR-DAT』ですね。オートマでも本格的な走りが楽しめる点に驚かれるお客様が多く、日常使いとスポーツ走行を両立したい方に非常に好評です」
と語ります。
一方、関西圏の販売店担当者は
「乗り換え検討のお客様が多く、同じ4WD車やGR86などスポーツモデルからの問い合わせがあります。街乗りが中心の方にはRZを、自分好みにカスタムして走りたい方にはRCをおすすめしています。納期はオプションを付けなければ8月頃の見込みです。抽選販売ではないので、ぜひご検討ください」
と話します。
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レース現場で得られた知見を惜しみなく注ぎ込んだ進化型GRヤリスは、「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」というエンジニアの理念を体現する象徴的なモデルです。
サーキットを舞台にするベテランドライバーだけでなく、週末のワインディングを楽しみたいビギナーまで、その裾野はさらに広がりそうです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。




























