東関東道「まもなく全線開通!」って本当? 「東京~茨城」の新ルートで“常磐道の大渋滞”も解消!? 空港アクセスも最大21分短縮に! 「潮来IC~鉾田IC」具体的な開通時期はいつなのか
東関東道の潮来ICから鉾田ICは現在未開通で、開通に向けて工事が行われています。この区間が開通したらどのような効果があるのでしょうか。
全線開通まであとわずか!
東関東道は現在、潮来(いたこ)ICから鉾田ICまで未開通区間になっており、現在開通に向けた工事を行っています。
この区間が開通したらどのような効果が期待できるのでしょうか。
また、工事の進捗はどのようになっているのでしょうか。

東関東道は千葉県市川市の高谷JCTから茨城県茨城町の茨城町JCTまでを結ぶ総延長約123kmの高速道路です。
高谷JCTからは船橋、習志野をしばらく東京湾沿いに進みますが、検見川で北東に進路を変え、四街道や成田、香取と徐々に太平洋側に近づき、利根川を渡ってすぐの潮来で途切れます。
もういっぽうは、名勝地の北浦の北側の鉾田から北に進み、茨城空港付近を通り、国道6号の水戸街道をまたいで、茨城町で北関東道に接続します。
長い間、潮来が東京方からの終点であり、鉾田までは31kmという長区間で途切れていることから、東関東道は「潮来が本来の終点」と認識する人も多く、鉾田から茨城町まではもはや東関東道ではなく「北関東道から伸びる支線」といった体をなしています。
さて、国土交通省は、未開通の潮来ICから鉾田ICまでの全線開通時期を、用地買収が順調に進めば2026年度の見通しと発表し、合わせて行方(なめがた)ICから鉾田IC間は、それよりも早い2026年度半ばごろの開通を目指すとしています。
この区間が開通すれば、千葉県東部から茨城県方面への交通がよりスムーズなものとなり、鹿島港から鉾田IC間は所要時間が約10分、茨城空港から潮来IC間でも、最大21分もの短縮が見込まれています。
さらに、北関東道や圏央道と接続し、北関東・東関東を横断する広域移動ネットワークが強化されます。首都圏からの直通性が上がり、生活圏や経済圏の拡大につながります。
また、大洗や国営ひたち海浜公園があるひたちなか周辺では、東京からの新たなアクセスとして機能することで、連休や大規模イベント開催時に大渋滞となる常磐道の混雑緩和も期待されます。
2024年12月現在の工事の進捗状況としては、用地取得率が現在約97%で、全線で工事を実施中とのこと。途中にある行方PA(仮称)では、順次用地買収に着手しているとしています。
しかし、引き渡し期限を過ぎても引き渡されない土地が存在しているため、今後も引き続き用地の明け渡し及び物件の収去を求めていく、としています。
なお、2025年8月にはそれまで仮称だったIC名が「潮来行方IC」「行方IC」にそれぞれ決定。開通への歩みを進めています。
※ ※ ※
東関東自動車道の全線開通により、首都圏と北関東を結ぶ交通ネットワークが大きく強化されます。
成田空港や茨城空港へのアクセスが改善し、物流や観光の発展にもつながります。
東関東道は地域の防災力向上や経済活性化に寄与する重要なインフラ整備の完成といえるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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