外環道「関越~東名」いつ開通? 工事中の「陥没事故」発生から進んでいるの? 環七・環八の「大渋滞」解消へ大幅前進する「大泉JCTから東名JCT」 工事進捗状況とは
外環自動車道は、大泉JCTから東名JCTが未開通で、現在工事が進行中です。ここが開通するとどのような効果があるのでしょうか。
大泉JCTから東名JCTの工事進捗は?
都心から約15kmの圏域を環状に連絡する外環自動車道(外環道)は、関越道と連絡する大泉JCTから東名と連絡する東名JCT(仮称)間、約16km区間が未開通になっています。
ここが開通するとどのような効果があるのでしょうか。
工事の進捗状況も合わせてお伝えします。

外環道は千葉県市川市の高谷JCTから東京都練馬区の大泉JCTまで、東京の外周をぐるっと輪っか(環状)を描く形で結ばれている約50kmの高速道路です。
途中、東関東道、京葉道路、常磐道、東北道、関越道、首都高速と接続し、首都圏の渋滞緩和、環境改善や円滑な交通ネットワークを実現するうえで重要な道路になっています。
道路は高速道路と一般道(国道298号)で構成され、これらを含めた総称が「東京外かく環状道路」です。
現在高速道路で未開通なのが、大泉JCTから南下し、東名JCT(仮称)までの約16kmの区間で、途中三鷹市内の中央JCT(仮称)で中央道にも接続します。
現状は世田谷区方面から関越道で高崎・新潟方面へ行きたい場合や、練馬区や板橋区から東名で名古屋・大阪方面へ行きたい場合などは、混雑が激しい下道を延々と走りそれぞれの高速入り口まで行かないといけません。
縦移動の主要道路のメインとなる環七(都道318号線)・環八(都道311号線)も基本的に渋滞ばかりで、高速インター到着まで膨大な時間がかかってしまいます。
この区間が開通すると、その大混雑は一気に解消。外環で一気に関越や東名のインターにアクセスできるようになるため、環七や環八の渋滞解消に大きな影響をもたらします。
さらに、現状約62%にものぼる都心環状線沿線に用のないクルマが、都心を通らずに東西・南北を移動できるようになる「環状型ネットワーク」が完成。これにより関越道、中央道、東名のスムーズな連絡が可能になります。
未開通の大泉JCTから東名JCTは全て地下区間で建設が進められており、片側3車線の合計6車線になる予定です。
未開通区間の用地買収率は、2022年10月時点において買収による取得率は約94%、区分地上権の取得は約88%、合計約92%の取得が完了しています。
工事の進捗としては2025年5月現在、大泉JCTから南に進んでいるシールドマシン「グリルド」が4310m付近を南に向かって掘削を進めています。
東名JCTから北に掘削を進めているシールドマシン「がるるん」は、2020年10月に調布市内を掘削中、地上で大規模な道路陥没が発生したことで、現在堀進作業を一時中止中。
陥没地点は地盤改良が必要で、その間がるるんはシールド機内の土砂安定化を図るため定期的にカッター回転を行っている程度です。
各ランプ部の掘削状況としては、大泉Fランプ、中央JCT北側A、Hランプ、東名JCT北側Hランプはそれぞれ掘削が完了。他のランプについても堀進作業を進めています。
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外環道の延伸は、首都圏の渋滞緩和と物流効率化に大きく貢献するプロジェクトです。
安全対策と住民理解を重ねながら、着実に前進しています。外環道延伸開通後の効果に大きな期待が寄せられています。
Writer: くるまのニュース編集部
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