新型「全長4.7m“ちょうどいい”ミニバン」26年春に発売へ!「3列7人乗り」&めちゃ広ッ荷室に「観音開きドア」仕様も! 多彩なシートレイアウトや“ボディタイプ”が魅力の起亜「PV5」ってどんなクルマ?

2026年春頃から、日本市場への導入が予定されている起亜(キア)の新世代商用EV「PV5」とは、一体どのようなクルマなのでしょうか。

26年春に日本発売を控える「新型ミニバン」

 韓国の自動車メーカー 起亜(キア)は、2025年7月にIVEXスタジオ(韓国・京畿道光明市)で開催された「Kia PV5 Tech Day」において、新世代商用EV「PV5」を初公開しました。

 この発表に先立ち、2024年9月には双日がKia Corporationと日本国内におけるEVバン「PBV(Platform Beyond Vehicle)」シリーズの販売総代理店契約を締結しており、2026年春頃からPV5を全国で販売開始する予定を明らかにしています。

 そんな日本導入を控えるPV5とは、一体どのようなクルマなのでしょうか。

26年春から日本でも展開予定!白熱のミニバン市場に導入される新型モデルとは?
26年春から日本でも展開予定!白熱のミニバン市場に導入される新型モデルとは?

 キアは従来のクルマの概念を超える新しいスタイルとして、EVバンシリーズ PBVを開発しています。

 その第1弾として発表されたPV5は、乗用の「パッセンジャー」と貨物用の「カーゴ」からなる2タイプを展開するモデルです。

「未来のモビリティの先駆者」と位置づけられるPV5では、開発段階からユーザーの声を積極的に反映。

 室内空間の拡張性や連結性、利便性を追求した革新的な技術が採用されています。

 ボディサイズはパッセンジャー、カーゴ(ロング)共に全長4695mm×全幅1895mm×全高1899mmで、ホイールベースは2955mmとなっています。

 カーゴ(ハイルーフ)では全高が2210mmに拡大され、荷物の積載効率をさらに高めています。

 エクステリアやインテリア、装備内容はパッセンジャーとカーゴで異なります。

 パッセンジャーはシンプルかつフラットな外観が未来感を漂わせ、タクシーやハイヤーなどの旅客輸送や、ファミリー層に最適化。

 シートレイアウトを自由に変更できる柔軟性を備え、2-3-0の5人乗り、2-2-3の7人乗り、1-2-3の6人乗りなど多彩なラインナップを展開する予定であり、多種多様な用途に対応します。

 さらに、大型ディスプレイや後部座席のヒーターシート、独立制御エアコンなど、快適性を重視した装備を充実させているのもポイントです。

 一方カーゴは、配送業や施設管理といったビジネスユースに特化。

 走行中の衝撃や振動に強い設計とし、オプションの「L-Trackラゲッジボード」を活用すれば、荷物や作業道具を効率的に固定できます。

 ステップ高を低くしたことで荷物の積み下ろし作業の時間短縮にもつながります。

 さらにロングとハイルーフの2種類を設定し、とくにハイルーフ仕様は室内高が最大約1.8メートルを確保。

 大型貨物や多様な業務ニーズに応えられる仕様です。加えて、180度開閉可能な観音開きのテールゲートやサラウンドビューモニターなど、作業効率や安全性を高める装備も用意されています。

 パワートレインは43.3kWhのLFPバッテリーパック、51.5kWhと71.2kWhのNCMバッテリーパックの3種類をラインナップ。

 いずれを選択してもモーターは最高出力120kW(約163ps)・最大トルク250Nmを発揮します。

 まずPV5パッセンジャーとカーゴ(ロング)の製造が開始され、続いて追加バリエーションが順次投入される予定です。

 パッセンジャー(ロング)やスタンダードカーゴ、カーゴ(ハイルーフ)など、合計7種類の基本バリエーションが提供されます。

 さらに、主要部品やレイアウトパーツをブロック方式で組み合わせる「フレキシブルボディシステム(Flexible Body System)」を採用しており、将来的には最大16種類の展開を計画しています。

 なお、価格は欧州では3万5000ユーロ(約600万円)で展開される見込みですが、日本での価格は未定となっています。

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Writer: 青木一真

埼玉県生まれ。宅配ドライバーを経験した後に、車中泊関連の記事執筆を開始。現在はフリーライターとして、車メディアに従事している。自動車は輸入車、スポーツカー、SUV、ミニバン、軽自動車の所有を経験。月間3000kmほどを走行している。

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