三菱「斬新エボ」に反響多数! 「“500馬力&1000Nm”超えは速そう」「独自の“四輪制御”ってラリーの技術を感じる」「大径ホイールがスーパーカー級」の声も! 運転楽しそうな「XR-PHEV エボVGT」とは?

三菱はかつてレースゲーム「グランツーリスモ」内で、スーパーカー級のスペックを持つ「エボ」を公開していました。その仕様に対してネット上では反響が集まっています。

スポーツカーの方向性を示す「斬新エボ」

 三菱自動車工業(以下、三菱)は現在、軽自動車やミニバン、トラックなど幅広い車種を展開していますが、スポーツカーは存在しません。

 かつて「ランサーエボリューション」でラリーやストリートを舞台に熱狂的な支持を集めましたが、2016年に販売終了し、その後スポーツカーの新モデルは途絶えていました。

 そんななか、2014年に公開された「コンセプト XR-PHEV エボリューション ビジョン グランツーリスモ(XR-PHEVエボVGT)」は、三菱の未来を示す一台として大きな注目を集め、今もなおネット上では多くの反響が集まっています。

三菱の「斬新エボ」に反響集まる!
三菱の「斬新エボ」に反響集まる!

 このモデルは、ソニーの人気レースゲーム「グランツーリスモ」の企画「ビジョン グランツーリスモ(VGT)」の一環として誕生しました。

 VGTはゲームの15周年を記念して開発者の山内一典氏が各メーカーに理想のGTカーを提案するよう呼びかけたプロジェクトで、メルセデス・ベンツやBMW、アウディ、フェラーリなど世界の名門メーカーが参加。

 2024年時点で35種類以上のモデルが登場し、ゲーム内のみならずモーターショーでも実物が展示されるなど、メーカーの技術力やデザイン哲学を体現する舞台となっています。

 三菱は2013年の東京モーターショーで披露した「コンセプト XR-PHEV」をベースに進化させ、ラリーで培った技術を盛り込みXR-PHEVエボVGTを開発しました。

 デザインチームに加え研究開発や空力部門も参加する総合体制で臨み、まるでモータースポーツのワークス開発のような体制でした。

 外観は「アスリートフォルム」をテーマに設計され、スリーダイヤを起点に後方へ流れるウェッジ型のグリルが力強さを演出。

 筋肉質なフェンダーと20インチホイールが精悍さを際立たせ、ボディにはCFRPを採用して軽量化を徹底しました。

 前後のディフューザーを備えたエアロ設計により強力なダウンフォースを生み、高速走行やコーナリングでの安定性を確保しています。

 パワートレインは3リッターエンジンとモーターを組み合わせたPHEVシステムで、最高510馬力・最大トルク103.5kgf-m(1015Nm)を発揮。

 8速デュアルクラッチトランスミッションと三菱独自の「S-AWC」による駆動力制御で卓越したハンドリングを実現し、スポーツカーらしい爽快な走りを可能にしています。

 この性能は単なるゲーム上の演出にとどまらず、三菱の電動化技術とスポーツカー開発への情熱を象徴する存在となりました。

 なお、ネット上では「ランエボの魂を感じるデザイン」「510馬力のPHEVは時代を先取りしている」「トルク1000N超えは速そう」といった評価が相次ぎました。

 また、市販化を望む声や「独自の四輪制御と空力の融合はラリーの技術が生きている証」と称賛する意見も多く見られ、未来の三菱スポーツカー像として期待が寄せられました。

 ほかにも「CFRPボディや大径ホイールがスーパーカー級」「モーターショーで実物を見たい」といった反応からも、このモデルが自動車ファンやゲーマー双方の心を強く掴んだことがわかります。

 XR-PHEVエボVGTは、三菱がスポーツカー市場に再び存在感を示す可能性を示唆した象徴的な一台であり、同時に電動化時代のスポーツカーの方向性を示す重要な試金石となっています。

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Writer: くるまのニュース編集部

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