燃費約30キロサイコー! 235万円で「トヨタのステーションワゴン」買える! 荷物沢山載せられる「カローラツーリング」どんなクルマ?
かつてステーションワゴンといえば各社がラインナップしていました。しかし最近ではその数を減らしています。そんななかで現存するひとつにトヨタ「カローラツーリング」があります。最近では一部で値下げも行われましたがどのような特徴があるのでしょうか。
いまや希少なステーションワゴン。 トヨタ「カローラツーリング」とは
いまや貴重な国産ステーションワゴンであるトヨタ「カローラツーリング」。
そんなカローラシリーズにおける希少モデルにはどのような特徴があるのでしょうか。

カローラシリーズのステーションワゴンとしては、現在のカローラツーリングの先代モデルになる「フィールダー」が併売されていましたが、2025年10月末での生産終了が発表されています。
5ナンバーサイズ枠に収まっているフィールダーに対し、ツーリングはプラットフォームに「TNGA(ナロー版)」を使い、全長4495×全幅1745×全高1460mmと全幅が3ナンバー枠に突入しています。
フィールダーの最小回転半径4.9mには及ばないものの、ツーリングも5.0m〜5.3mに収まっていて、十分に小回りが利くステーションワゴンといえます。
そんなツーリングは、2025年5月に一部改良を受け、装備の標準化などを図っています。
「W×B」と「Gグレード」に「ブラインドスポットモニター+安心降車アシスト」、「パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)」を標準装備することで、安全性を強化。
さらに「W×B」は、ドライブレコーダー(前方+バックガイドモニター/簡易録画機能付)、「デジタルキー」と「ディスプレイオーディオplus」も標準装備。
「G」に205/55R16タイヤ&16×7Jアルミホイール、LEDフロントフォグランプを標準装備することで、中間グレードにふさわしい質感と安全装備の強化を盛り込んでいます。
また、メーカーオプションの「アクセサリーコンセント」を選択すると給電アタッチメントが標準装備されます。
パワートレーンは、1.8Lハイブリッドに1本化され、純ガソリン車が廃止。駆動方式は、2WDと4WDのE-Fourから選択できます。
ステーションワゴンの魅力である大容量のラゲッジは、通常時392L、最大時は802Lまで拡大。
カローラ(セダン)は通常時429L、5ドアハッチバックのカローラスポーツは通常時352L。なお、セダン、スポーツともに最大時の容量は公表されていません。
ツーリングは、通常時の容量こそセダンに譲るものの、バックドアの大開口に加えて、最大時の大容量が美点。後席の背もたれは、荷室両サイドにあるレバーで容易に前倒しができます。
さらに、裏面が樹脂製になるリバーシブルデッキボードも荷室の使い勝手の良さに寄与しています。
反転させれば濡れたり、汚れたりした荷物でも積載しやすく、デッキボードの手入れもしやすくなっています。
リバーシブルデッキボードは、上下段どちらかに設置ができます。上段にすれば開口部下側(掃き出し口)と床面との段差を抑えられ、下段にすれば荷室高が拡大し、背の高い荷物にもより対応しやすくなります。
先進安全装備の「トヨタ・セーフティ・センス」は、昼夜のサイクリストにも対応する衝突被害軽減ブレーキをはじめ、アダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシスト、「ドライバー異常時対応システム」、事故などのリスクを先読みする「プロアクティブドライビングアシスト」などを標準装備。
2025年5月の一部改良で、「W×B(2WD)」は改良前から約21万円の値上がりで312万8400円となっています。
エントリーグレードの「X(2WD)」は、逆に約14万円の値下がりになり235万9500円からです。
トヨタは、カーボンニュートラルの実現に向けてハイブリッド車への一本化を図ったと説明しています。
ハイブリッドのエントリー仕様の価格引き下げは、カローラフィールダーの生産終了への対応も含まれているかもしれません。
Writer: 塚田 勝弘
中古車の広告代理店に数ヵ月勤務した後、自動車雑誌2誌の編集者、モノ系雑誌の編集者を経て、新車やカー用品などのフリーライター/フリーエディターに。軽自動車からミニバン、キャンピングカーまで試乗記や使い勝手などを執筆。現在は最終生産期のマツダ・デミオのMTに乗る。




































