日産「新型エクストレイル」に「スポーツモデル“NISMO”」新設定! 超“精悍”ボディ&俊敏さもアップ! SUVに「レース技術」融合でどんな“科学反応”を起こしたのか?
テストコース試乗でわかった「エクストレイル“NISMO”」の狙いとは
今回はテストコース内での軽い試乗だったものの、実際に新型エクストレイル NISMOを運転してみると、「より速く」「より気持ちよく」「より安心して」という開発の狙いはしっかり伝わってきました。
ステアリング操作に対してリニアに反応するスムーズな身のこなしに加え、旋回への移行はスススッとノーズが気持ちよくイン側へ向かっていくのが好印象。
S字コーナーのように右から左へ、もしくは左から右へ切り返すときも嫌なロールの揺り返しがないから安心感が高いのもいいですね。

面白いのは、選んだ走行モードによってコーナーのハンドルを切る量が異なること。
これは前後駆動力配分も変化させ、「ECO」よりも「AUTO」、そして「SPORT」ではさらに後輪へのトルク配分を増やしていることなどに起因するのですが、後者になればなるほど旋回中のハンドルを切る量が減るのです。
そのうえで、深く曲がりこんだコーナーでは、後半にハンドルを切った状態を保持したままアクセルをグッ踏み込むとそのままのコーナリングラインを保ちつつ(ハンドルを切っている方向へ向かいつつ)グイグイ加速していく感覚が爽快。
まるで気持ちいい後輪駆動車のような走りを味わえるのですから。
そんな加速しながら曲がる感覚は、開発者によると「『アテーサE-TS』の曲がる感覚を求めた」とのこと。
アテーサE-TSとは、1980年代末期に登場したBNR32型「スカイラインGT-R」などに使われた4WDシステムですが、確かに言わんとしていることは理解できます。
新型エクストレイルNISMOはそこまで気持ちよく曲がりつつ、しっかりと前へ出ていくのですよね。それが走りの真骨頂だと筆者は感じました。
開発者によると「SPORTモードだと、雪道ではアクセルの踏み方次第で自在に車体の向きを変えられる」というから、雪道の走りも楽しみです。



























































