恐怖!? 高齢者がガソスタで“暴走”… 「給油機なぎ倒し」ケガ人発生の大惨事に! 「免許返納しろ!」「免許更新時に対策して!」 厳しい声も!? 一体何があった?
高齢女性がガソリンスタンドで給油しようとして、給油機に突っ込む事故が発生しました。一体どのような事故だったのでしょうか。
ネット上では「一歩間違えば大惨事」「免許の自主返納を」などの声も
横浜市内のガソリンスタンドで高齢の女性が乗用車に給油をしようとした際、給油機に突っ込む事故が発生しました。
この事故によりケガ人も出ているといいます。
一体どのような事故だったのでしょうか。

事故は2025年8月14日午後0時20分頃に発生しました。
横浜市緑区のセルフ式のガソリンスタンドで、70代女性の運転する乗用車が給油機に突っ込み、近くで給油をしていた男性に給油機が倒れかかり、軽いケガを負ったということです。
給油機はほとんどなぎ倒されるような状態となっており、ガソリン漏れもありましたが、油の吸着剤を撒く措置が取られ、火災といった二次的な被害はありませんでした。
報道によれば、乗用車を運転していた女性は洗車を終えた後、給油をしようとして事故を起こしたということです。警察は運転手の女性から話を聞くなどして、事故の原因や詳しい状況を調べる方針です。
この事故に対してインターネット上では「一歩間違えば大惨事」「漏れたガソリンに引火しなくて良かった」などの声が上がりました。
ガソリンは引火点がマイナス40度以下と非常に低い上、揮発しやすい、わずかな火花でも引火するといった特徴があり、取扱いには十分な注意が必要です。
事故に関しては、「これを機に免許の自主返納を考えていただきたい」「高齢者には免許更新の際の実技試験の義務化や安全装置等を設けた特定車両のみ運転可能とか、明確な対策を実行するべき」など、高齢運転者の事故防止対策についての意見も多く寄せられています。
また高齢者の事故をみると、2025年4月にも北海道稚内市内のセルフ式ガソリンスタンドで、高齢女性が給油ノズルを差し込んだままクルマを発進させ、破損したノズルのホースからガソリン約50リットルが流出するという事案も発生しています。
特にセルフ式のガソリンスタンドはドライバーの運転ミスによる事故が起きやすい傾向にあるため、より一層気をつけるべきといえるでしょう。
東京消防庁は、公式サイトで「セルフ式ガソリンスタンドを安全に利用するために」として、給油に際し、次の5つのポイントに留意するよう呼びかけています。
「1 エンジンOFF」「2 静電気除去シートにタッチ!」「3 正しい操作で給油を!」「4 注ぎ足し給油をしないで!」「5 給油キャップの置き忘れ注意!」
1の「エンジンOFF」については、給油の際はエンジンを必ず停止することが大切です。これは、仮にエンジンをかけたまま給油すると、ガソリンの可燃性蒸気に静電気が引火して火災につながる可能性があるためです。
2の「静電気除去シートにタッチ!」も同様に、体にたまっている静電気が可燃性の蒸気に引火しないよう、静電気除去シートに触ることを推奨しています。静電気除去シートに触れてから、給油キャップを外して給油をおこなうようにしましょう。
また3の「正しい操作で給油を!」とは、給油ノズルをクルマの給油口の奥まで差し込み、レバーをしっかりと握って給油することをいいます。
もし給油ノズルの差し込みが浅かった場合、ガソリンが吹きこぼれるおそれがあります。
4の「注ぎ足し給油をしないで!」は、ガソリンが満タンになっているにもかかわらず追加でガソリンを入れようとする行為のことを禁止しています。こちらもガソリンが吹きこぼれる危険性があるためです。
給油ノズルには満タンを検知するセンサーが付いており、満タンになれば自動で給油が止まることから、それ以上は給油しないことが重要です。
そして5の「給油キャップの置き忘れ注意!」は、キャップの置き忘れや閉め忘れが意外と多く発生していることを示しています。
給油キャップが開いているとガソリンの可燃性蒸気が漏れるおそれがあるため、確実に閉めることを意識しましょう。
カー用品店やインターネットサイトなどでは給油キャップの置き忘れを防ぐためのストラップや、閉め忘れ防止ステッカーなどが販売されており、個人の状況に応じてこのようなグッズを活用すると良いかもしれません。
※ ※ ※
ガソリンスタンド内は多くのクルマや歩行者が通行しています。
スタンド内では十分にスピードを落とし慎重に運転するほか、ガソリンが危険物であるという認識を持って安全な給油を心がけましょう。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。




























